この記事では、スペインバルセロナにある世界遺産『サン・パウ病院』の所要時間や見どころについてご紹介します。
私自身、元病院ということだけの予備知識でしたが、約1時間で見て回り堪能することができました。
本文では、見どころやチケット情報についてご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
サン・パウ病院の所要時間は1時間!見どころやチケットまとめ
サン・パウ病院からサグラダファミリアまでは、ガウディ通りを進んで徒歩で10分くらいの距離。
サグラダ・ファミリアに近いため、午前中にサグラダ・ファミリアを見た後にその足で行きました。
サン・パウ病院は予約が必要か?
今回予約なしで行ったのですが、予約しなくても大丈夫でした。
またチケット自体も並ばずにスムーズに購入することができました。
チケット売り場は、サン・パウ病院の敷地入って右側の建物内にあります。
建物入ってすぐのカウンターでチケットを買えるという情報がありましたが、現在はさらに奥に進んだチケットカウンターでチケットを購入します。
チケット購入後は、手荷物検査があります。
サン・パウ病院の魅力

サン・パウ病院は、1997年にカタルーニャ音楽堂と共にユネスコの世界遺産に登録されています。
サン・パウ病院内部はヨーロッパで最も古い医療機関のひとつで、『リュイス・ドメネク・イ・モンタネール』によって作られました。
正式名称は『サンタ・クレウ・イ・サン・パウ病院』と言って、2009年まで実際に病院として機能していました。
入り口から、これは本当に病院!?っと思ってしまうような雄大で可愛らしい外観となっています。
病院の建物は「ムデハル様式」と呼ばれるイスラムとキリスト教建築様式が融合した、スペイン独自の建築様式で、建物の壁にタイルやレンガなどで幾何学模様の装飾が施されるのが特徴です。
その特徴通り、建物はカラフルなタイルやモザイク画などで飾られ、まるでおとぎの国のような装飾となっています。
病院のいたるところには、ピンクや黄色のステンドグラスやタイルなどの装飾がほどこされ、太陽の光を取り込む癒しの建物となっています。
モンタネール最大のプロジェクトとした建てられた病院は、「芸術には人を癒す力がある」という彼の信念のもとに作られたんです。
建物内部のモザイクタイルや陶器による装飾の美しさは一見の価値があります。
左右対称の建物群がずらりと並びますが、その建物一つ一つにもたくさんのこだわりが詰め込まれています。
よく見るとアーチの部分にはワニ、鳥、トカゲなど全部違った生き物が描かれていました。
この花や動物のモザイク画は、生への「再生」「癒し」「前向きさ」を象徴するもので、患者へのメッセージでもあるんだそうです。
ちなみに、モンタネールは、ガウディと同じ年代を生き抜いた建築家でライバル関係にあったとも言われています。
実はここ、ガウディが息を引き取った病院でもあるんだそうです。
芸術性だけでなく機能性も兼ね備えている病院

サン・パウ病院は、建物の美しさだけでなく、機能性の高さにもびっくりしました。
複数の建物練が敷地内に連なっていますが、全ての建物は地下通路で繋がっています。

トンネルには、天窓があって外の光が常に差込んでいて、地下なのにとても明るくなっていました。
またどの建物にも光が当たるように設計されていたり、伝染病が風で広がらないように建物の設計を考えてられたりするんです。

手術室は光を取り入れるために半円形でガラス張りだったりと、芸術性だけでなく機能性を兼ね備えて建設されていました。
公開されているエリア

モンタネールは1923年完成を待たずに他界し、彼の息子「ロウラ」が跡を継ぎ1930年に無事完成しました。
現在、見学できるのは敷地内の27の建物のうち、モンテネール自身が建設を担当したエリアとなっていて、うち4棟が内部の見学ができます。
そのほかは外からの見学にはなりますが、長さ500m、幅50mの病院の広大な中庭では、オレンジの樹が植えられ、患者さんや病院スタッフがゆっくりと日の光を浴びながら過ごせる空間となっていました。
ちなみに、ショップでは中庭で作られたオレンジとハーブを使ったジャムも販売されていましたよ!
サン・パウ病院の料金
チケット | 料金 |
Self-Guided Visit | 17ユーロ |
Guided tour | 21ユーロ |
Audio guide | 4ユーロ |
サン・パウ病院は、自分で自由に見て回る「セルフガイドツアー」と、ガイド付きの「ガイドツアー」があります。
ガイドツアーは、週末と祝日限定でスペイン語をはじめ、英語、フランス語で行われています。(残念ながら日本語のツアーはありません)
セルフガイドツアーでも、オーディオガイドは日本語に対応していましたので、事前学習していない方は、借りておくとより楽しめますよ!
サン・パウ病院の無料開放日
2018年、2019年の情報だと年に数回無料開放日があったようですが、現在は65歳以上の方を対象に、毎月第一日曜日が無料開放日となっています。
サン・パウ病院のアクセス&施設情報
名称 | Hospital de Sant Pau |
世界遺産登録名 | バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院 |
住所 | Carrer de Sant Quintí, 89, 08041 Barcelona |
アクセス | メトロ L5「Sant Pau Dos de Maig」徒歩1分 |
営業時間 | 午前9時30分~午後6時30分(4月~10月) 午前9時30分~午後5時(11月~3月) ※最終入館は閉館時間の30分前 |
公式サイト | https://santpaubarcelona.org/en/ |
この記事のまとめ
この記事では、スペインバルセロナにある『サン・パウ病院』についてご紹介しました。
病院だったとは思えないくらい美しく光が差し込んでとても心地がいい空間でした。
ゆっくり回って1時間程度なので、当時の情景を思い浮かべながら美しい「ムデハル様式」の世界遺産を楽しんでみてくださいね。