この記事では、バルセロナ旅行に実際に行った私が、バルセロナ旅行に必要な滞在日数や日数別のおすすめ観光モデルコースご紹介します。
ずばり結論から言えば、バルセロナは3泊4日以上の滞在がおすすめです。
本文では、滞在費の目安や移動手段、ホテル選びのコツについても、元CAで旅のプロ目線でまとめました。
バルセロナへの旅を計画中の方はぜひ参考にしてくださいね!
バルセロナ旅行は何日が理想?おすすめは3泊4日
バルセロナ旅行をしっかり楽しむには、3泊4日以上の滞在がベストです。
- 日本からの直行便がなく、フライトによっては夜遅くにバルセロナに到着するから
- 時差ぼけがある中で、初日からフルで動くのはかなりハード
- 見どころが多く、1つひとつの観光にたっぷり時間がかかる
- ほとんどの観光施設が時間指定の事前予約制になっている
それぞれの理由を詳しくご紹介していきます。
理由①:日本からの直行便がなくフライトによっては夜遅くにバルセロナに到着するから
バルセロナへは現在、日本からの直行便がないため、ヨーロッパや中東などを経由して乗り継ぎで向かうのが一般的です。
そのため、フライト時間は乗継時間を含めて約15〜18時間かかることが多く、私自身はパリで乗り継ぎをしたのですが、バルセロナに到着したのが深夜になりました。
私はパリで入国審査を行っていたので、バルセロナでの入国審査はありませんでしたが、ドバイからの乗り継ぎの場合は、入国審査をしないといけません。
夜遅くに現地に到着すると、初日は、移動とホテルチェックインだけで終わってしまい、観光にあてることができないのが現実です。
理由②:時差ぼけがある中で、初日からフルで動くのはかなりハード
バルセロナとの時差は日本とマイナス7時間。
移動疲れに加え、体内時計がズレた状態で朝から行動しようとすると、想像以上に体力を消耗してしまいます。
特に観光初日をフルスケジュールにすると、午後には眠気や頭痛に悩まされてしまう可能性もあります。
私自身も眠くなり、午後にホテルに戻ってお昼寝をしていました。
時差ぼけで体調を整えたい人は、アクセスがいいホテルに泊まるのもおすすめですよ!
理由③:見どころが多く、1つひとつの観光にたっぷり時間がかかる
バルセロナはサグラダ・ファミリアをはじめカサ・ミラなどの世界遺産が多く、また歴史・芸術・街歩き系の観光が多く、それぞれにじっくり時間をかけたい場所ばかり。
例えば、サグラダ・ファミリアは内部見学だけでも1時間以上、グエル公園やピカソ美術館も、移動+滞在で2時間以上かかる場合がほとんどです。
私は、2日目の午前中にサグラダ・ファミリア、サンパウ病院、午後にカサバトリョ、グエル公園と行きましたが、特に午後はしっかりと見ることができず『後でこれ見ておけばよかった』となってしまいました。
じっくり観光したいのであれば、1日に詰め込めるのはせいぜい3スポットが限界で、それ以上は「見るだけの消化試合」になってしまうかなという感想です。
理由④:ほとんどの観光施設が時間指定の事前予約制になっている
バルセロナの人気観光スポットは、どこも「時間指定の事前予約制」になっています。
特にハイシーズン(春休み・夏休み・GWなど)は、人気の時間帯が早々に埋まってしまい、お目当ての時間に空いていないということもあります。
そうなると1日の旅行計画がうまく組み立てられずに、全部行きたいところに行けなかったということもになりかねす。
しかもバルセロナでは、観光スポット間の移動に思ったより時間がかかるので、次の予約との間に余裕をを取っておかないと、タクシーでの移動やキャンセル料など、思わぬ出費につながることもあります。
バルセロナ旅行日数別モデルコース|1泊〜4泊以上まで旅のプロが一挙紹介
「3泊4日以上がおすすめなのはわかったけど、実際どんなふうに過ごせばいいの?」
そんな方のためにここでは日数別に楽しめるバルセロナのモデルコースをご紹介します。
滞在日数 | こんな人にぴったり | 主な観光スポット |
1泊2日 | 見どころだけ押さえたい人 | サグラダ・ファミリア、グエル公園 |
2泊3日 | 効率よく定番を回りたい人 | サグラダ・ファミリア、カサ・バトリョ、グエル公園 |
3泊4日 | グルメも観光も満喫したい人 | 主要観光スポット、タパス料理 |
4泊以上 | 郊外やアクティビティも満喫したい人 | ガウディの建築物+主要観光スポット、モンセラットなど |
旅行のスケジュールを立てる際の参考にしてみてくださいね。
弾丸1泊2日で見どころだけ押さえたい人向けプラン
- 1日目(到着日)
夜到着 → ホテル周辺でタパス夕食 → ランブラス通りやゴシック地区を軽く散策 - 2日目
→ 朝:カサミラかカサバトリョの朝ツアーに参加、サグラダファミリア
→ 昼:バルでランチ
→ 午後:グエル公園、バルセロネータ散歩+買い物
→ 夕方空港へ
1泊2日しかない場合は、2日目の朝は早朝のツアーに参加したいところ。
サグラダファミリアには絶対に行ってみたいところ。
2泊3日で効率よく定番を回りたい人向けプラン
- 1日目(到着日)
夜到着 → ホテル周辺でタパス夕食 → ランブラス通りやゴシック地区を軽く散策 - 2日目
→ 朝:サグラダファミリア
→ 昼:カサミラ、カサバトリョ
→ 午後:ボケリア市場で散策&遅いランチ
→ 夜:ランブラス通り散策ショッピング、夕食 - 3日目
→ 朝:スペイン発祥のチュロスを堪能
→ 昼:カタルーニャ音楽堂
→ 午後:グエル公園
→ 夕方空港へ
2泊3日だと、ガウディ建築3つは回ることができます。
特に「カサミラ」と「カサバトリョ」は徒歩圏内にあるので、できたら両方行きたいところです。
効率よく回れば、2泊3日でもバルセロナの魅力を堪能することができますよ!
3泊4日でグルメや街歩きも満喫したい人向けプラン
- 1日目(到着日)
夜到着 → ホテルで早めの就寝 - 2日目
→ 朝:サグラダファミリア、ガウディ通り、サンパウ病院
→ 昼:タパス料理を堪能
→ 午後:カサミラ、カサバトリョ
→ 夜:ランブラス通り散策ショッピング、フラメンコショー - 3日目
→ 朝:スペイン発祥のチュロスを堪能、カタルーニャ音楽堂
→ 昼:ボケリア市場散策
→ 午後:グエル公園
→ 夜:サグラダファミリアのライトアップを見ながら食事 - 3日目
→ 朝:ピカソ美術館
→ 昼:タパス料理とゴシック地区散策
→ 午後空港へ
3泊であれば、バルセロナの観光もグルメも十分に楽しめます。
また1か所ずつじっくりと見て回れるので、ガウディ建築の魅力を深く知ることができます。
サグラダファミリアの近くには、サグラダファミリアが一望できるルーフトップバーもあって、バルセロナのイルミネーションを見ながら食事をするのもおすすめです。
4泊以上で郊外やローカルな雰囲気を楽しみたい人向けプラン
- 1日目(到着日)
夜到着 → ホテルで早めの就寝 - 2日目
→ 朝:サグラダファミリア
→ 昼:ガウディ通りでランチ
→ 午後:サンパウ病院、グエル公園
→ 夜:タパス料理を堪能 - 3日目
→ 朝:チュロスを堪能して、カタルーニャ音楽堂
→ 昼:ピカソ美術館、ピカソも通った「クアトロガッツ」でランチ
→午後:ボケリア市場散策、カサ・ビセンス
→ 夜:サグラダファミリアのライトアップを見ながら最後の夜を - 4日目
→ 朝:バルセロナ凱旋門、サンタ・エウラリア大聖堂
→ 昼:ゴシック地区とランブラス通り散策ショッピング
→ 午後空港へ
4泊以上であれば、ガウディ建築をしっかりと堪能するだけでなく、郊外にも足を延ばすこともできます。
とは言っても効率よく回るためには郊外に行くときは、ツアーに参加しておくのがおすすめです。
バルセロナ旅行3泊4日でかかった費用を公開します!
項目 | 費用 | 項目 |
航空券✈️ | 約450,000円(往復) | 羽田ーパリーバルセロナ 羽田からパリはビジネスクラス |
移動🚎 | 約5,000円 | タクシー、バス、地下鉄利用 |
ホテル🏨 | 約102,000円(3泊) | 1泊約34,000円 カタルーニャ広場前 |
食事🍷 | 約50,000円 | バル、ミシュラン掲載店、デパートのレストラン、市場など |
観光・入場料🕌 | 約25,000円 | サグラダファミリア(塔の入場も)、グエル公園、カサミラの早朝ツアー、ピカソ美術館など |
お土産🛍️ | 約10,000円 | ガウディグッズ、パンフレット、食料品など |
合計 | 約642,000円 |
実際に自分が3泊4日でバルセロナを旅したときのリアルな費用をご紹介します。
今回は、奮発してJALのビジネスクラスを利用したので、航空券代がかなりの支出になりました。
JALのタイムセールで購入したのですが、タイムセールじゃなかったらもっと飛行機代がかかってたかも

また今回ホテルは、利便性と治安を最優先にしたこともあって、空港リムジンバスからの乗り場から徒歩1分ほどのカタリューナ広場にあるホテルを利用しました。
LCCやホテルの費用を抑えると20~30万円ほどで行けると思います。
節約したいならこの時期&移動手段に注目!
旅行費用を少しでも抑えたいなら「渡航時期」と「移動手段」を工夫するのがポイントです。
1月中旬~2月・11月中旬~12月前半はオフシーズンなので、航空券もホテルもピーク時より20〜30%安くなることも。
観光スポットもピーク時に比べると予約が取れやすいので、特に短い滞在期間の方は安く&効率的に観光できますよ。
スペインは基本的に現金はいらない
スペイン(特にバルセロナ)はキャッシュレス化が進んでいて、現金はほぼ不要でした。
レストラン・カフェ・観光施設・お土産屋など、ほとんどの場所でクレジットカードが使えます。
もちろんタッチ決済にも対応しているので、支払いもスムーズです。
またチップ文化もほぼなく、レストランで「サービスがすごく良かった」と感じた場合に、1〜2ユーロを置く程度なので(日本でいう釣りはとっとけみたいな感じ)、硬貨は少し持っておけば十分です
とはいえ、特に2025年にスペイン全土で一時的な大規模停電が発生して、カード端末が使えなくなったケースもありました。
そのため20~30ユーロほど持っておくと安心です。
バルセロナのおすすめの宿泊エリア3選
おすすめエリア | 特徴 | 料金目安 |
カタルーニャ広場周辺 | 利便性が高い、治安がいい | 2~5万円 |
グラシア通り周辺 | バルセロナの高級エリア | 1.5~3.5万円 |
バルセロナ大聖堂周辺(ゴシック地区) | バルセロナ旧市街でヨーロッパ気分を味わえる | 1.5~3万円 |
バルセロナに泊まる場合「アクセス」「治安」「価格」のバランスがとても大切です。
その中でも3つのバランスが取れたこの3つのエリアがおすすめです。
カタルーニャ広場周辺
- 観光スポット、グルメ、ショッピングと徒歩圏内
- バルセロナ唯一のデパートがある
- ホテルのリムジンバス乗り場が近い
初めてのバルセロナ、安全でアクセスと観光の利便性を重視するなら「カタルーニャ広場」周辺のホテルをおすすめします。
地理的にもバルセロナの真ん中にあるので、観光スポットや海に行くのも徒歩圏内で行けます。
カタルーニャ広場近くのホテルは騒音が気になるという声もありますが、私が実際泊まったお部屋も方は広場に面していましたが、騒音は気になりませんでした。
グラシア通り周辺
- 治安がいい
- おしゃれな街並み
グラシア通りのホテルは、日本でいえば表参道のような洗礼された通りです。
ガウディ建築の「カサミラ」「カサバトリョ」もこのグラシア通りにあります。
タルーニャ広場ほどの混雑はなく、上品で静かな滞在ができるのが魅力ですが、大通りから入ったエリアは夜は人通りが少ない通りもあるので、遅い時間の一人歩きは注意です。
バルセロナ大聖堂周辺(ゴシック地区)
- 中世の石畳の路地と歴史的建築が並ぶ情緒あふれるエリア
- ボケリア市場や海岸にも近い
バルセロナ大聖堂周辺は、ヨーロッパらしい雰囲気を肌で感じることができるエリアです。
細い路地を散策するだけでもワクワクするエリアとなっていて、周辺にはボケリア市場、カタリューナ音楽堂、ピカソ美術館といった観光スポットも点在しています。
価格を少し抑えつつも雰囲気のある宿に泊まりたいという方におすすめです。
ただし、石畳が続く道が多いので、キャリーバッグの持ち運びが大変だったり、路地に入ると夜のスリに気を付けないといけない点もあります。
この記事のまとめ
バルセロナをしっかり楽しみたいなら、最低2泊3日、できれば3泊4日以上の滞在がおすすめです。
その理由は、
- 日本からの直行便がなく、到着が夜になることが多い
- 時差ぼけで初日からフル行動はかなりハード
- 有名観光スポットは見どころが多く、1つ1つに時間がかかる
- ほとんどの施設が「時間指定の事前予約制」で、スケジュール調整が必須
これからバルセロナ旅行を計画する方は、「日数の決め方」と「エリア選び」で旅の満足度が大きく変わるので、ぜひ参考にしてみてくださいね!