2025年2月にずっと憧れていたスペイン・バルセロナへ3泊4日間の旅行に行ってきました。
3泊4日で憧れのバルセロナへ。カタルーニャ広場前のホテルに泊まったおかげで観光もグルメも効率よく楽しめましたが、見どころが多すぎて「もう1泊してもよかった」と思うほど。
この記事では、サグラダ・ファミリアやグエル公園などのガウディ建築、ローカル市場、絶品タパスを巡るモデルコースを元CA目線でご紹介します。
これからバルセロナ旅行を計画している方の参考になれば嬉しいです!
バルセロナの旅の準備は
ポイントが貯まると空港ラウンジも利用できる!
バルセロナの旅行記
今回の旅は2025年2月、夫婦で3泊4日の旅となりました。
宿泊先はカタルーニャ広場の目の前という抜群の立地のホテルで、観光や食事はもちろん、空港アクセスや市場・デパートも徒歩圏内で、限られた日数で効率的に動けました。
【1日目】深夜着でも安心!バルセロナ到着

日本からパリでの乗り継ぎを経て、約23時間かけてバルセロナに到着。

初めてのスペインということもあり、深夜着でも安心できるよう事前に空港送迎のタクシーを予約しておきました。
バス停からホテルまで歩くのも不安だったのですが、宿泊した『オリビア プラザ ホテル』は空港バスの停留所から徒歩1~2分の立地で、「バスでもよかったかも」と思うほど便利な場所。

カタルーニャ広場の目の前で、観光にも移動にも最適でした。
ホテルに着いたのは夜中の0時ごろ。

日本時間では朝の7時なので、体はまだ目が覚めた感覚でしたが、ここで眠らないと時差ぼけがひどくなるため、すぐに就寝。
翌日からの観光に備えて体を休めました。
【2日目】ガウディ建築と市場&人気バルめぐり
- 「サグラダ・ファミリア市場」で初バル体験
- サグラダ・ファミリア見学
- サン・パウ病院
- 人気バル「セルベセリア・カタラナ」でランチ
- カサ・バトリョ&グエル公園
- デパート「エル・コルテ・イングレス」でお土産探し
- ミシュラン獲得レストラン「ドス・パリージョス」でディナー
朝はタクシーでサグラダ・ファミリアへ。
カタルーニャ広場からは車で約15分の距離。
車窓からは石造りの建物や広い並木道など、バルセロナらしい美しい街並みが次々と目に入りさっそく感動。

サグラダ・ファミリアに到着。
目の前にそびえるサグラダ・ファミリアは、写真で見るよりもはるかに大きく、思わず声が出てしまうほどの迫力。
開館前だったため観光客はまだ少なく、静かに外観を眺めることができました。

事前に調べておいた近くの公園からは、池越しに全景を撮影でき、写真映えも抜群。(お天気がよければもっときれいだったのかも)
バルセロナの建築の美しさに早速感動。
1882年に着工し、140年以上たった今なお建設中ということで、完成に向けて職人たちが作業している姿も見られ、世界遺産が「生きている」瞬間に立ち会えた気がしました。
サグラダ・ファミリア市場

サグラダファミリアの予約時間までに時間があったので、歩いて7~8分ほどの「サグラダ・ファミリア市場」へ。
観光客であふれるボケリア市場とは違い、ここは地元の人たちの日常がそのまま息づく場所。
サグラダ・ファミリア市場は、『バルセロナの台所』といわれていて、ボケリア市場とは違って観光客はいませんでした。
市場に一歩足を踏み入れると、魚介の香りやパンの焼ける香ばしい匂いが混ざり合い、朝の活気に包まれます。
野菜や果物は色鮮やかで、整然と並ぶオリーブやハムの量り売りも目を引きます。

市場の奥にある小さなバルに入り、カウンターでタパスとCava(スペイン産スパークリングワイン)を注文。
これが旅での初めてのバル体験。
朝からの泡は一口飲むと旅の高揚感もあって格別のおいしさ!
周りの席では常連らしき方がコーヒーを飲みながら店員と軽口を交わしている姿が微笑ましく、観光地とは違うバルセロナの日常を垣間見ることができました。
いよいよサグラダ・ファミリア内部へ

いよいよサグラダ・ファミリアの内部へ。
入場前には飛行機並みに厳しい手荷物検査があり、セキュリティチェックを通過してから待機列へ向かいます。
建物内部に入る前に音声ガイドが始まります。
無料で利用できますが、ぜひイヤホンを持参するのをおすすめします。
イヤホンをすれば手も空くし、周囲の雑音を気にせず説明が聞けて便利ですよ!

外観の彫刻を間近で見ると、一つひとつの細工が驚くほど精密で、物語を語るように配置されているのがわかります。

そして扉をくぐった瞬間、高い天井と色鮮やかなステンドグラスから降り注ぐ光に思わず立ち尽くしました。
青や緑、赤やオレンジの光が床や柱に映り込み、教会全体が生きているように感じられます。
今回は塔にも登れるチケットを選び、エレベーターで上階へ。

予約時に『生誕のファサード』か『受難のファサード』のうち、どちらに登るかを選択します。
両方登れたら良いのですが、登れる塔はひとつだけ。
ガウディが健在だった頃に建てられたということもあって、生誕のファサードに上ることにしました。

生誕のファサードに登ると、さきほどの池のあるガウディ広場を真上から見下ろすことができます。

また、工事が進められている様子を直に見学できるのも塔に登る面白さのひとつです。
建築中の部分も間近で見ることができ、世界遺産が今も作られ続けている迫力を肌で感じました。

地下の礼拝堂ではちょうどミサが行われていて、教会の地下にはガウディが眠る墓もあるそうです。(地下の礼拝堂は一般公開はされていません)
教会の外には資料館やショップなどもありました。
完成までまだ数年かかると言われていますが、この場所が完成した姿をいつか自分の目で見たいと強く思いました。
サン・パウ病院へ

サグラダ・ファミリア見学のあとは、ガウディ通りをゆっくり歩きながら「サン・パウ病院」へ向かいます。
サグラダ・ファミリアから徒歩10分ほどの距離。
道の正面に見える赤レンガの建物が少しずつ近づいてくると、その優雅な姿に思わず足が速くなります。
世界遺産にも登録されているこの病院は、20世紀初頭に建築家リュイス・ドメネク・イ・モンタネールによって設計されたアール・ヌーヴォー様式の傑作。
この歴史ある建物は、「ムデハル様式」と呼ばれるイスラムとキリスト教建築様式が融合した、スペイン独自の建築様式で、建物の壁にタイルやレンガなどで幾何学模様の装飾が施されるのが特徴です。
その特徴通り、建物はカラフルなタイルやモザイク画などで飾られ、とても豪華で目を奪われます。敷地内は緑も多く、建物1つ1つが特徴的でまるでテーマパークのよう。
敷地内はいくつもの建物が中庭を囲むように配置されていて、それぞれの建物が地下通路でつながっていたり、大きな窓がある手術室などかつてここが最先端の医療施設だったことを感じさせます。
緑豊かな中庭と華やかな建築は、まるでテーマパークのような雰囲気です。
ここは2009年に医療施設としての役目を終えた今も、市民に開かれた文化施設として利用されています。
バルセロナ初めての電車に乗ってみた
サン・パウ病院のあとは、この旅で初めて地下鉄に挑戦。
バルセロナの公共交通はゾーン制で、市内の主要観光スポットのほとんどはゾーン1に含まれています。
お得に使えるのが10回券の「T-Casual」。
地下鉄・バスどちらも利用でき、1回あたりの運賃がかなり割安になります。
ただし、バルセロナの地下鉄はヨーロッパでもスリが多いことで有名。
冬だったこともあり、バッグはコートの中にしまい、スマホもストップをつけてしっかり押さえながら移動しました。
わずか3駅の乗車でしたが、正直かなり緊張。
電車は混雑していてみんながスリに見えてきて、気を抜けませんでした。
以降は主にバス移動に切り替えましたが、この「T-Casual」はバスでも使えるので無駄にならず助かりました。
大人気バルのCervesería Catalana(セルベセリア・カタラナ)へ

スペインで初めて地下鉄を利用して、有名タパス屋さんへ。
地元の方はもちろん、日本からの観光客も多く訪れている人気店で、InstagramやYoutubeでもよく登場するお店となっています。
予約ができないので早めのランチ。
すでに多くの人で店内は賑わっていました。
メニューは今日のおすすめから定番料理までたくさんの種類があって、どれを食べるか真剣に迷ってしまいます。
中でも印象的だったのが、牛ヒレ肉とフォアグラのピンチョス。
濃厚な旨みと香ばしさが口いっぱいに広がり、一口で幸せな気分に。
バルの定番、ししとうのグリルは程よい苦みがアクセントになり、海老の串焼きはオリーブオイルの香りとえびのプリプリが最高。
気づけば追加注文をしてしまうほどでした。
手頃な価格ながらどれもクオリティが高く、「これぞバルの楽しさ!」と実感できる大満足のランチでした。
カサ・バトリョ

ランチのあとは、グラシア通りを散策しながらカサ・バトリョへ。
外観からすでに独創的な雰囲気を放ち、道ゆく人々が足を止めて写真を撮っていました。
カサ・バトリョは窓の部分の柱が骨に見える事や、フォルムがあくびをした口に見える事などから「骨の家」や「あくびの家」などとも呼ばれています。
2005年にはカサ・ミラやサグラダ・ファミリアなどとともに、アントニ・ガウディ作品群の一つとして世界遺産に登録されています。
見学は日時指定の事前予約制となっています。

チケットは「ブルー」、「シルバー」「ゴールド」の3種類で、ゴールドは優先的に入場でき、また見学できる部屋が多いとのこと。
せっかくなのでゴールドを選びました。
入場するとオーディオガイドが手渡され、それを片手に館内を巡ります。

その後上階へ進み、曲線を多用した壁や天井、色鮮やかなタイル装飾が広がるメインの中央サロンを見学します。
アンモナイトのような照明や窓の上にあるステンドグラスが渦巻きやウロコ模様になっているのが分かります。
中は混雑していて、隅々までじっくり見られなかったのが少し残念です。

ゴールドチケット限定で、執務室の見学もできました。

建物の中央にある吹き抜けは、青色のタイルが貼られいて海底をイメージしたデザイン。
吹き抜けの壁面には、光を反射する粘土製のタイルが15,000枚も貼られていて、各階の明るさが均等になるように上階の藍色から下階の水色までグラデーションになっていました。

竜の胸壁をイメージした屋根裏部屋。
ここでは洗濯場収納庫、貯水庫としての機能を備えたスペースとなっていました。

屋上では波打つ屋根やトカゲのうろこを思わせるタイル装飾が印象的。

非常階段を銀色のアルミチェーンで覆った隈研吾氏の作品も目を引きます。

最後は「ガウディキューブ」と呼ばれる3分間の360度映像ショーで締めくくり。ガウディの世界観を現代的な演出とともに楽しめるスポットでした。
ちなみに現在のカサ・バトリョは、あのチュッパチャップス社が所有しています。
建物内の演出や体験型展示が多く、カサ・ミラに比べてかなりエンタメ性の高いスポットでした。
グエル公園

カサ・バトリョのあとは、少し離れた丘の上にある世界遺産「グエル公園」へ。
電車やバスでも行けるのですが、坂道が多いと聞いていたので、タクシーで向かいました(カサ・バトリョから約15分)。
公園全体が有料エリアとなっており、事前予約制です。
園内に入ると、中央階段の「ドラゴン(トカゲ)」や、カラフルなタイルの波打つベンチ、ギリシャ神殿のような「多柱室」など、ガウディらしい曲線美と遊び心があふれるスポットが点在しています。

高台からはバルセロナの街並みと地中海を一望でき、まさに天空のバルコニーのようでした。
園内は広く、迷路のような小道や石造りの回廊など見どころも多いので、歩きやすい靴がおすすめです。
グエル公園の詳しい見どころやチケット予約のコツは、こちらの記事にまとめています。
バルセロナ唯一のデパート『エル・コルテ・イングレス』でお土産探し

グエル公園から戻ったあとは、カタルーニャ広場前にあるバルセロナ唯一のデパート「エル・コルテ・イングレス」へ。
バルセロナ市内には日本のようなコンビニがほとんどなく、食料品をまとめて揃えるならこのデパ地下が便利です。
生ハムやチーズ、瓶詰のオリーブ、パエリア用のスパイスなど、お土産に喜ばれそうな品がずらり。

バルセロナ発祥の『チュッパチャップス』、さすが置いている種類が多い!
ただ、日本への持ち込みができないものもあるので、表示を確認しながら吟味しました。

サングリアの種類も多く、自分用のお土産に買って帰りました。
買い物を終えて、バスでホテルに戻り一旦休憩。
荷物を置いて、夜のディナーに備えます。
アジアンタパスのお店『ドス・パリージョス(Dos Palillosos Palillos)』でディナー

夜はミシュラン獲得のレストランで贅沢ディナー。
ミシュラン一つ星のレストランで、カウンターでライブ感を味わいながら楽しめます。
気になるお料理は、日本の懐石料理を基にしたタパス料理が楽しめて、デザートを含めると15皿以上とかなりボリュームがあるコース料理となっています。

柚子のお寿司とか

豚の鼻の角煮風など和食の要素が盛り込まれている料理なのですが、とにかく初めてずくしの料理ばかりで驚きの連続でした。
バルセロナの旅の準備は
ポイントが貯まると空港ラウンジも利用できる!
3日目:旧市街・市場・ビーチと盛りだくさん
- カサ・ミラのプライベートツアーでガウディ建築を堪能
- ボケリア市場で食べ歩き&旧市街散策
- 海上バスでヌーディストビーチ(!?)へ
- 人気バル「カル・ペップ」で絶品トルティージャ
- 行列のチーズケーキ「JONCAKE」でスイーツタイム
- サンタ・エウラリア大聖堂で特別公開の地下霊廟へ
- 冬限定グルメ「カルソッツ」を豪快に手づかみ
バルセロナ3日目は、街歩きと食べ歩き、そして海まで足を延ばす盛りだくさんの一日。
旧市街の歴史を感じる街並みから、地元食材があふれる市場、新鮮な海風が心地よいビーチまで、バルセロナらしい魅力を一気に味わいました。
朝イチで『カサ・ミラ』のプライベートツアー
3日目の朝いちばんは、ガウディ晩年の作品『カサ・ミラ』へ。
今回はちょっと贅沢して、一般入場前に入れるプライベートツアーに参加しました。
参加者は私たち夫婦と、もう1人だけ。
ほぼ貸し切り状態で、静かにゆったりと館内を回れました。

日本語が話せるガイドさんが、ガウディの背景や建物の秘密を丁寧に解説。

屋上は貸し切りとなっていて、じっくり鑑賞でき写真撮影をしたりじっくりと見学できたりと、世界遺産を貸切ることができてとても贅沢な時間でした。
奥にはサグラダファミリアも見えます!
昨日訪れた『カサ・バトリョ』との違いも分かり、「カサ・バトリョもプライベートツアーにしておけばよかった」と少し後悔するほど。
朝から贅沢で濃い時間を過ごし、ガウディ建築の奥深さにますます惹かれました。

ツアーが終わった後は、カサミラの並びには、『アマトリェール』へ。

スペイン最古のチョコレートブランドで

かわいいアルフォンス・ミュシャのパッケージの缶や

個別包装のチョコも売っていて、お土産にもぴったりです。
ぜひカサミラに行ったら立ち寄ってみるのもおすすめです。
ボケリア市場をぶらぶら食べ歩き

カサ・ミラを後にして向かったのは、『ボケリア市場(Mercat de la Boqueria)』。
バルセロナの食文化を象徴する場所だけあって、朝の早い時間から観光客と地元の人で大賑わい。

市場の入口を入ると、カラフルな果物、生ハムやチーズ、新鮮な魚介、そして甘いスイーツがずらり。
思わず目移りしてしまうほど、どこを見ても食欲をそそります。

途中、全身真っ白に塗ったパフォーマーらしき人を発見。
きっと写真を撮るとチップを請求されるタイプだろうと思い、そっと目を逸らして通り過ぎました。

お目当てのバルが長期休暇でお休みだったのですが、せっかくなので地元の人で賑わっていたバル『KIOSK』で食事をいただくことにしました。

目の前に新鮮な魚介類や料理が並んでいて、どれを食べるか優柔不断の私にはこれはもう拷問レベルの選択時間でした。
市場の活気と香りに包まれて、バルセロナの食の魅力を改めて実感しました。
旧市街を散策コロンブスの塔へ
市場からは旧市街(バリ・ゴティック地区)をゆっくり散策。
石畳の道、重厚な建物、小さなショップやカフェが並ぶ通りを歩くだけで楽しいエリアです。
ガウディがまだ学校を卒業してから間もない頃に作ったレイアール広場にある街灯を見学。

こちらもガウディ建築の『グエル邸』今回は時間がなかったので、外からの見学でしたが、次回チャンスがあれば見てみたいです。
そのまま海の方へ向かって歩くと、コロンブスの塔に到着。
ここは大航海時代にコロンブスが新大陸から帰還したときに王に報告した場所。
塔の上にはコロンブスが指を指している像が建っています。
海上バスに乗ってバルセロネータビーチへ

ランブラス通りバルセロネータビーチまで向かいます。
バスでもビーチへは行くことができるのですが、今回はせっかくなので海上バス「Bus Nautic 」に乗って向かうことにりました。
が、ちょうど海上バスが出たばかりの時間で。。。
次の船の時間まで30分ほどほど海辺で待ちました。

海上バスは30分ごとに運航されていて、たった10分でビーチエリアに向かうことができます。
10分の船旅でしたが、海を眺めながらのんびり移動できてよかったです!

クルーズ気分で海風を感じながらビーチエリア「バルセロネータビーチ」へ到着・
到着してビーチに向かうと、寒いのに海で泳いでる人が。
しかもまさかのヌーディストビーチ。
目のやり場に困りましたが、ここではこれが普通なんだなぁと妙に納得。

バルセロネータビーチエリアにはおしゃれなレストランがたくさんあって、今回はタイミングが合わず行けませんでしたが、次回はぜひ行ってみたいと思います。
地元の人で人気のタパス料理「カル・ペップ」

バルセロナでも屈指の人気のレストランバル「カル・ペップ」に行きました。
「カル・ペップ」は小さな広場に面した分かりずらい場所にあるのですが、開店前には行列が出来る店としても知られていて、今回は開店時間に合わせていきました。

カウンターはすでに人でいっぱいでしたが、奥にはテーブル席もあり、テーブル席はまだ少し余裕がありました。

このお店の名物は「トルティージャ(オムレツ)」。
オリーブオイルで煮揚げたポテトそれを玉子で包んでアリオリが塗られていて、おいしかったです。

他にもさっぱりしたマグロのタルタル(タルタルデアツン)などがありました。
バルというより本格的なレストランという感じですが、一皿ひとさらボリュームがあって、4皿くらいでおなか一杯になりました。
人気のチーズケーキ屋さん「JONCAKE」
次に向かったのは、バルセロナで行列の絶えないと評判のチーズケーキ専門店『JONCAKE』。
ワクワクしながらお店に到着すると、入口にはまさかの「移転しました」の張り紙が。
新しい店舗の住所を頼りに移動すると、すでに10人以上が並んでいました。
れだけで、このお店の人気ぶりが伝わってきます。
店内はお持ち帰り専門で、常時6種類ほどのチーズケーキがショーケースにずらり。
以前は量り売りをしていたそうですが、現在はカットされたピースでの販売に変わっていたので、少しずつ全種類を注文するというのができなくなっていて、選ぶのに一苦労しました。
ホテルに帰っていただいたのですが、チーズケーキは濃厚でおいしかったです!
サンタ・エウラリア大聖堂

雨はまだひどいのですが、向かったのは旧市街ゴシック地区にそびえる「サンタ・エウラリア大聖堂」。

バルセロナ唯一の大聖堂(カテドラル)で、街の守護聖人エウラリアに捧げられた荘厳な建物です。
約150年の歳月をかけて建設されたこの教会は、バルセロナ市民はもちろん世界中の観光客に愛される街のシンボルとなっています。

ちょうどこの日は、年に一度だけ主祭壇下の地下霊廟が開放される『サンタ・エウラリアの日』。
13歳で殉教した少女エウラリアの棺が公開され、普段は14ユーロの入場料がかかるところ無料で見学できました。
厳かな空気が漂う中、地元の方々が静かに祈りを捧げている様子は、観光というより心が引き締まるような不思議な感覚に包まれます。

左側奥の礼拝堂には、「ラ・モレネータ(黒い女の子)」と呼ばれる黒マリア像が祀られています。
パワースポットなんだそうで願いを込めて祈れば叶うと信じられており、ロウソクの火が絶えることはありません。

中庭にはヤシやオレンジの木が植えられ、エウラリアにちなんで「13羽のアヒル」が飼われていました。
静寂の中で過ごすこの空間は、まさに心癒されるひとときでした。
街中至るところに芸術作品が
サンタ・エウラリア大聖堂の外は、『サンタ・エウラリアの日』ということで晴れていれば、屋台なども出るそうですが、雨ということで1つだけテントがありました。

広場の一角にある建築士会会館の外壁には、なんとピカソのデッサンが描かれています。
ピカソが少年時代に見たカタルーニャの祭事を躍動感あふれるタッチで表現しています。

また、少し歩くとピカソが通っていた旧市街の裏路地にあるレストラン『クアトロ ガッツ』もありました。
世界的な芸術家を身近に感じられるのもバルセロナの魅力のひとつです。
夜は冬季限定のカルソッツを食べに『Taverna El Glop』へ

「Taverna El Glop」は、バルセロナ市内に3店舗を構える炭火焼きレストランで、こちらが本店。
店内には約100席あり、中央には立派な焼き台が構えられています。

『Taverna El Glop』では、『カルソッツ』というカタルーニャ州で11月〜4月ごろしか食べられない季節料理が食べられるんです。

長い形から白ネギと思ってしまいますが、実は『白玉ねぎ』なんです。
細長いネギのような白玉ねぎを炭火で真っ黒になるまで丸焼きにし、皮をむいてロメスコソースにくぐらせ、豪快にかぶりつきます。

お店の方に食べ方を教わり、上を向いて大口でパクリ。
甘みと香ばしさが口いっぱいに広がり、豪快な食べ方も含めて、忘れられない旅の思い出になりました。

カルソッツ以外にも炭火焼の料理も有名で、蛸のグリルやいかすみのリゾットもおいしかったです。
4日目:最終日も朝からフル活動
- バルセロナ凱旋門を観光
- 人気チュロス店『Churreria Laietana』で朝おやつ
- カタルーニャ音楽堂の美しいステンドグラスと装飾を見学
- ピカソ美術館で「天才の成長過程」に触れる
- デパート「エル・コルテ・イングレス」最上階で絶景ランチ
- バルセロナ・サンツ駅からサンセバスチャンへ移動
ついに迎えたバルセロナでの最終日。
鉄道で次の目的地・サンセバスチャンへ向かう前に、最後までたっぷりバルセロナを満喫しました。
やっと雨もやんでくれました。
バルセロナ凱旋門

チェックアウトして荷物を預け、まず向かったのはバルセロナ凱旋門。
19世紀末に万博のために建てられた赤レンガの美しいアーチで、周囲にはヤシの木並木が続いていて、まるでリゾートのような開放感。
朝の光に照らされる凱旋門は、昼間とはまた違った雰囲気で、人も少なく写真撮影をしたり散策したりとのんびり過ごしました。
チュロスの有名店『Churreria Laietana』で朝おやつ

続いて向かったのは、地元でも評判のチュロス専門店。
実はチュロスはスペイン発祥と言われていて、特に冬の朝は「チュロス con チョコラテ」(濃厚なホットチョコに浸して食べる)が定番なんです。
平日は朝7時から営業しており、この日も多くの観光客でにぎわっていました。

揚げたてのチュロスを、甘さ控えめのチョコレートにたっぷりつけていただきます。
正直朝からチュロスってどうなの?って思ったのですが、チョコが甘くなくこれが本当に美味しい!
日本のテーマパークや屋台のチュロスは甘くて固めですが、甘さ控えめで軽くて、朝からペロリ完食しました。
サンタ・カテリナ市場&ボケリア市場を散策

カタルーニャ音楽堂の予約時間までに時間があったので、2つの市場に行ってみることにしました。
最初に向かったのは「サンタ・カテリナ市場」
1847年にサンタ・カタリナ市場ができたのですが、13世紀から19世紀まで、ここにはドミニコ会のサンタ・カタリナ修道院があったそうです。
観光客もあまりいないということもあって、ボケリア市場のように食べ歩きできるものは売っていないのですが、バルセロナ市民の生活を見ることができました。
そのあとは、ふたたびボケリア市場へと足を運びました。

朝早いのですが、観光客もすでにいてバルもオープンしていました。
cavaとコロッケをいただき、カタルーニャ音楽堂へ。
バルセロナは、胃袋がいくつあっても足りないレベルで誘惑だらけです。
カタルーニャ音楽堂

バルセロナ最終日のハイライトのひとつが、リュイス・ドゥメナク・イ・ムンタネー(Lluís Domènech i Montaner)の最高傑作といわれるカタルーニャ音楽堂。
ムンタネーといえば、2日目に訪れた「サン・パウ病院」も建築した人です。
1997年にユネスコ世界遺産に登録され、今も現役で使われている世界唯一のコンサートホールです。

館内に足を踏み入れると、タイルやモザイク、鉄、石、ステンドグラスで彩られたアール・ヌーヴォー様式の芸術空間が広がり、思わず鳥肌が立ちます。
この日はちょうどリハーサルが行われており、音楽堂の美しい音響も体感できました。

特に天井のステンドグラスは太陽をモチーフにしており、自然光だけでホール全体を照らす世界唯一の構造。

窓のステンドグラスから色とりどりの光が包み込む様子は圧巻で、まるで宝石箱です。

カラフルなモザイクタイルで装飾されたバルコニーの列柱は1本ずつ全部違うデザイン。
建物の外観も見応えがあります。

1階にはカフェもあって、世界遺産でお茶ができるなんて贅沢です。
ガウディ建築とはまた違う、カタルーニャらしい華やかさとクラシックな気品をあわせ持つ名建築でした。
ピカソ美術館

旧市街を歩きながら立ち寄ったピカソ美術館では、幼少期から晩年までの作品が時系列で展示されており、「天才の成長過程」をたどれる貴重な場所です。
ここには「ゲルニカ」などのメジャー作品はありませんが、写実的な初期作や「青の時代」の作品が充実。
抽象画のイメージが強いピカソですが、丁寧な描写力に驚かされます。

特に印象的だったのは、スペインを代表する画家ベラスケスの名画「ラス・メニーナス(女官たち)」を、75歳を過ぎてから58点も描いたシリーズ。
構図や光の使い方を変えたアレンジは、まさにピカソらしい遊び心にあふれていました。
見学後は併設ショップでピカソ関連グッズも楽しめます。
エル・コルテ・イングレスのフードコートでランチ

観光を終えたあとは、スペイン最大のデパート「エル・コルテ・イングレス」最上階へ。
実はここ、穴場の絶景フードコートがあるんです。
サラダやタパス、生ハム、日本やアジア系料理、イタリアン、パエリアまで幅広く揃い、好きなカウンターで注文した料理をトレーにのせ、最後にまとめて会計します。

開放的でゆったりと過ごせる空間になっていて

大きな窓からはバルセロナ市街が一望でき、遠くにサグラダ・ファミリアも見えました。

バルセロナの最後の晩餐は、パエリアで〆ました。
バルセロナの旅の準備は
ポイントが貯まると空港ラウンジも利用できる!
バルセロナ・サンツ駅へ

いよいよ旅立ちの時間。
次の目的地サンセバスチャンへ向かうため、バルセロナ最大のターミナル駅「バルセロナ・サンツ駅」へ。
1979年に完成し、年間利用者は約3,000万人。
スペイン国内はもちろん、フランス・イタリア・スイスへ向かう国際列車も発着する陸の玄関口です。
あと1泊したい気持ちを胸に、観光もグルメも存分に楽しんだバルセロナを後にしました。
この記事のまとめ
初めてのバルセロナは、想像以上に芸術と美食があふれる街でした。
ガウディ建築の迫力、カタルーニャの冬グルメ「カルソッツ」、市場での食べ歩きとどれも忘れられない思い出になりました。
4日間では足りないほど見どころが多く、再訪を誓う旅となりました。
バルセロナの治安、移動方法、ホテル選び、観光モデルコースなどの詳しい旅行情報は、こちらの記事で詳しくまとめていますので、併せてチェックしてみてくださいね。