毎年11月(旧暦の10月)は、出雲大社に全国の神々が集まる「神在月」と言われています。
この神在月では、日本各地でお願い事を受けた神様がそのお願い事を持ち寄って、「どの人とどの人の縁を結ぼうか」など色んなご縁について話し合う会議が行われます。
この記事では、出雲大社の神在月で、よりあなたのご利益が上がる参拝の仕方をご紹介します。
出雲大社の神在月での参拝の方法
出雲大社は他の神社とお参りの仕方が異なりますので、まずご紹介していきます。
✔ 半時計周りに参拝する
出雲大社の正式な参拝方法は、まず御本殿を参拝した後に半時計回りで参拝するのが正式な方法と言われています。
✔ 参道の中央は神様が通る道
参道の中央は神様が通る道として神聖なものとされているので、鳥居をくぐるとき・参道を歩く時は左右の参道を歩いてくださいね。
- 鳥居をくぐった後は、参道には左足から入る
- 帰路につく時は、最後に鳥居の前で振り返って一礼する
ということも併せて行ってくださいね。
✔ 出雲大社では「2礼4拍手1礼」
一般的な神社では「2礼2拍手1礼」ですが、出雲大社では境内すべての社で手を「2礼4拍手1礼」をおこないます。
お祈りをする時は、心の中で自分の住所と名前を名乗りましょう。
- 鈴を鳴らしてお賽銭を入れる
- 深い礼を2回
- 4回拍手をして祈念
- 最後に深い礼を1回
出雲大社の神在月での参拝の順番
それでは、早速出雲大社の参拝の順番を確認していきましょう。
赤の矢印の順番(半時計周り)で参拝するのが出雲大社の正式な参拝方法になっています。
勢溜の鳥居(せいだまりのとりい) ~二の鳥居~
勢溜の鳥居(せいだまりのとりい)は、「二の鳥居」で出雲大社では正門と呼ばれていて、電車やバス、無料駐車場を利用した場合はここから鳥居をくぐっていきます。
バスや無料駐車場を利用した場合は、ここから参拝がスタートします。
一の鳥居である「宇迦橋の大鳥居(うがばしのおおとりい)」は、歩いて10分ほどの約500m離れた場所にあります。
鳥居を全部しっかりくぐりたいという方は、一の鳥居からくぐってください。
四つの鳥居をくぐるごとに1つずつ神様に近づきますので、一礼してからくぐりましょう。
勢溜の鳥居(せいだまりのとりい)をくぐると、ゆっくりと下り坂をくだっていきます。
松並木の参道
二の鳥居をくぐると、両側には樹齢400年を誇る松並木が迎えてくれます。
参道の真ん中は神様が通る道なので、左右の端を歩きます。
参道は産道(さんどう)につながるといわれていて、本殿までの道のりを1歩進むごとに赤子のような清らかの心になりけがれをはらってくれるといわれています。
心しずめて、一歩ずつを歩いていきましょう。
祓社(はらえのやしろ)
「祓社(はらえのやしろ)」は、勢溜の鳥居(せいだまりのとりい)をくぐって右手に見えてきます。
「祓社(はらえのやしろ)」で身についている「けがれ」を清めていきます。
小さな社ですがとても重要な場所なので、忘れずに立ち寄ってくださいね。
けがれを清めたら三の鳥居をくぐって、左手の手水舎(てみずや/ちょうずや)へ向かいましょう。
お社へ続く参道は、樹齢400年を越える松並木になっています。
手水舎(てみずや/ちょうずや)
参拝の前に手水舎(てみずや)で手と口を清めます。手水舎での作法は次の通りです。
- 左手を洗う
- 右手を洗う
- 口をすすぐ
- 2回目に柄杓を持った左手を清める
- 柄杓を元の位置へ戻す
現在は新型コロナウイルス感染予防のため、ひしゃくは使用できませんが、同じ手順でお清めをください。
四の鳥居「銅鳥居」をくぐっての神域へ ~拝殿で参拝~
手水舎で手と口を清めたら、軽く一礼して四の鳥居をくぐりましょう。
ここからが「神域」境内となります。
境内に入ったら、まず正面にある大きなしめ縄に迎えられ拝殿ご参拝します。
「二礼四拍手一礼」で参拝してくださいね。
八足門へ ~ご本殿に参拝~
ご本殿は、拝殿の裏側の八足門から入ったところにあります。
国宝のご本殿は、大社造りと呼ばれる日本古来の神社建築様式で、1744年に再建され、平成20年から60年ぶりとなる「平成の大遷宮」が行われ、大屋根や千木などが新しくなりました。
ご本殿は、正月三が日の特別な日や「特別御祈祷」意外は入れないため、門の前でご本殿に向かって静かに参拝しましょう。
御本殿での参拝を済ませたら、ご本殿の周りを半時計周りにぐるりと回っていきます。
ご本殿西側の参拝場所へ ~大国主命と正面で向い合える場所~
ご本殿の真横に当たる位置に、ひっそりと参拝場所が設けられています。
通常の神社では、鳥居や参道に対して正面に神様が鎮座されていますが、出雲大社ではご神体が西を向いて鎮座されています。
つまり、西側の参拝場所に立つと大国主命に向かい合い正面から拝礼することができるのです。
ここでもしっかりと参拝しましょうね。
ご本殿裏の「素鵞社(そがのやしろ)」 ~ご本殿に匹敵するほどのパワースポット~
「素鵞社(そがのやしろ)」は、ご本殿の真後ろにあります。
大国主大神の親神で、大神に国づくりを命じた素盞嗚尊(すさのおのみこと)をお祀りしています。
素鵞社(そがのやしろ)の参拝方法は、他と違うので旅行前にぜひ確認してくださいね。
参拝方法
- 出雲大社の西に位置する「稲佐の浜」に砂をとりに行く
- 砂をとったら、出雲大社と素鵞社をお参りする
- 社殿の床下に木箱の中に取ってきた稲佐の浜の砂を奉納し、代わりに置いてある砂をいただく。
✔出雲大社の参拝の前に行くのがおすすめ
✔ いただいた砂は肌身離さずお守りにしたり、自宅の敷地の四隅に埋めて清めたりすることができます。
「西十九社」、「東十九社」をお参りする全国の神様に参拝
「西十九社」「東十九社」は、本殿の西側、東側にあります。
神在月に出雲大社にいらした全国の神々が、会議が行われている期間中に宿泊するところです。
普段は扉は閉まっていますが、1年のうち神在祭が開催される7日間だけは、扉が開かれます。
この2つをお参りすることで、一気に全国の神様に願いごとをすることができますよ♪
最後は神楽殿へ参拝
「神楽殿」は本殿の西側に位置し、大きなしめ縄が目印です。
最後は、神楽殿に参拝して後にしましょう。
帰路につく時は、最後に鳥居の前で振り返って一礼して後にしてくださいね。
神様の会議が行われるのは、実は出雲大社ではない
神様の会議が行われるのは、出雲大社の境内摂社「上宮(かみのみや)」がという、出雲大社から徒歩20分のところで行われます。
さきほどご紹介した「西十九社」「東十九社」は、神様が会議が終わって宿泊する場所となります。
1年のうち7日間行われる神様の会議を「神議り(かむはかり、かみはかり)と言って、この7日間だけはと「上宮(かみのみや)の扉が開かれます。
また上宮の近くに「下宮」という出雲大社境外摂社があり、この上宮と下宮を同時に参拝するのが正しい参拝方法ですので、出雲大社とあわせて参拝してくださいね。
出雲大社の神在月での参拝の服装
出雲大社の神在月では、出雲大社の神様をはじめ全国の神様が不快な気分にされない服装をすることが大切です。
女性・・・スーツ、ジャケット、着物
男性・・・スーツ、着物
神在月の11月は、10℃前後と肌寒い日が多いので、セーターの上にコートを羽織るだけでなく、ストールなどで防寒対策をしておいた方がおすすめです。
避けた方がいい服装
- ハイヒール、ピンヒール
- 汚れた服・作業着・エプロン
- 露出の高い服や肩の見える服
- 皮ジャンや皮ジャケット
- 派手で奇抜な色の服
神社にお参りにいく時は、清めた状態を表す白い服がいいとされることもあるので、シャツを白にしたり、ハンカチなどの小物に白いものを取り入れてみてくださいね。
この記事のまとめ
この記事では、出雲大社の神在月で、よりあなたのご利益が上がる参拝の仕方をご紹介します。
神在月で神様にあなたのお願い事を議題にあげてくれ、素敵なご縁が訪れることを心より願っています。
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