福岡・北九州の人気観光地「門司港レトロ」は、明治・大正の建築が残る港町。駅周辺に主要スポットが集まり、徒歩だけで効率よく巡れるのが魅力です。半日あればレトロ建築、海峡ビュー、鉄道スポット、名物焼きカレーまでたっぷり満喫できます。さらに、関門連絡船で唐戸市場へ渡れば、新鮮な海鮮グルメまで楽しめる充実コースに。
この記事では、元CAの旅のプロが、初めてでも迷わない“半日で回れる完全モデルコース”をご紹介します。
門司港レトロを半日で巡る観光モデルコース
JR門司港駅(重要文化財)
1914年に建てられた木造駅舎で、日本で初めて「現役駅舎として重要文化財」に指定された歴史的スポット。左右対称の美しい外観とネオ・ルネッサンス様式の建築が特徴で、大正ロマンの空気を色濃く残しています。ホームには「もじこう」の駅名標が映える定番フォトスポットもあり、門司港観光のスタートにぴったりです。
【見どころポイント】
・大正ロマンを感じる駅舎建築
・駅名標が撮影スポットとして人気
・スタバ(旧待合室)も併設
【施設情報】
住所:福岡県北九州市門司区西海岸1-5
営業時間:見学自由
公式サイト:https://www.jr-odekake.net/railroad/mojikou/
バナナの叩き売り発祥の地
門司港は昭和初期、台湾やフィリピンから輸入されるバナナの一大集積地として栄え、ここで生まれたのが「バナナの叩き売り」。威勢の良い掛け声とテンポの良い販売スタイルは観光名物として全国へ広まりました。駅近くに記念碑が建てられ、当時の商売の活気を感じられる小さな歴史スポットとして人気です
【見どころポイント】
・短時間で立ち寄れる名所
・写真映えする黄金のバナナ像
【施設情報】
住所:福岡県北九州市門司区港町5
九州鉄道記念館
九州の鉄道の歴史を体験しながら学べる人気スポット。運転席体験ができるミニ運転列車、実際の車両を間近で見られる展示など、体験型の展示が豊富です。昭和の寝台車「クハネ581」やブルートレイン車両の内部に入れる貴重な体験もあり、鉄道ファンだけでなく子ども連れにもおすすめ。
【見どころポイント】
・実物車両の内部見学
・体験型展示が豊富
【施設情報】
住所:福岡県北九州市門司区清滝2-3-29
営業時間:9:00〜17:00
入場料:大人300円
公式サイト:https://www.k-rhm.jp/
旧門司三井倶楽部
1921年に三井物産の迎賓館として建てられた洋館で、木造アールデコ建築が美しい歴史建築。アインシュタイン夫妻が来日した際に宿泊した場所としても有名で、当時の部屋が記念室として再現されています。上品な外観とクラシックな内装はフォトスポットとしても人気。
【見どころポイント】
・アインシュタイン記念室
・洋館レストランでランチ可
【施設情報】
住所:福岡県北九州市門司区港町7-1
営業時間:9:00〜17:00
入場料:大人150円
公式:https://www.mojiko.info/
旧大阪商船
1917年築、八角形の塔屋と大きなアーチ窓が特徴的な洋館で、門司港レトロのシンボル建築のひとつ。外壁のオレンジタイルがレトロモダンな雰囲気を放ち、現在はギャラリーやカフェが入っています。北九州出身の漫画家・わたせせいぞう氏のギャラリーも併
【見どころポイント】
・オレンジ色の外壁がフォトジェニック
・ギャラリーやカフェ併設
【施設情報】
住所:福岡県北九州市門司区港町7-18
営業時間:10:00〜17:00
入場料:無料
親水広場
関門海峡を目の前に望む開放的な広場で、海風が心地よく散策に最適。行き交う船や海峡越しの下関の街並みが美しく、ベンチでのんびり過ごせるスポットです。時間調整にもぴったりで、写真映えする海沿いの景観が観光客に人
【見どころポイント】
・海峡ビューの絶景
・休憩に最適なベンチ多数
【施設情報】
住所:福岡県北九州市門司区港町
旧門司税関
1912年に建築された赤レンガの重厚な建物。館内は無料で入ることができ、展示室やギャラリー、人気の展望室があります。特に2階展望室からの関門海峡ビューは必見で、門司港レトロ観光でも必ず訪れたい人気スポットです。
【見どころポイント】
・無料で入れる展望室
・赤レンガ建築が美しい
【施設情報】
住所:福岡県北九州市門司区東港町1-24
営業時間:9:00〜17:00
入場料:無料
公式:https://www.mojiko.info/
海峡プラザ
門司港レトロの中心にあるショッピング&グルメ施設。焼きカレーの人気店やお土産ショップ、雑貨店が集まり、半日観光に組み込みやすい便利スポットです。天候に左右されずに楽しめるので観光ルートの休憩場所としても最適。
【見どころポイント】
・名物「焼きカレー」の人気店多数
・お土産が充実
【施設情報】
住所:北九州市門司区港町5-1
営業時間:10:00〜20:00
ブルーウィングもじ(歩行者専用跳ね橋)
恋人の聖地として知られる跳ね橋で、1日6回ゆっくり橋が跳ね上がる姿が見られます。海に向かって開くダイナミックな動きは迫力があり、撮影タイムとしても人気。周囲はレトロ建築が並び、散策と写真撮影が楽しめます。
【見どころポイント】
・跳ね上がりの瞬間は必見
・橋の上から海峡ビュー
【施設情報】
住所:福岡県北九州市門司区西海岸1丁目
跳ね橋時間:10時〜16時の毎時00分
名物 焼きカレー(BEAR FRUITS など)
門司港発祥のグルメで、ご飯の上にカレー・チーズ・卵をのせて焼き上げた熱々料理。香ばしさと濃厚なコクが特徴で、門司港観光では必食の名物。人気店「BEAR FRUITS」や「門司港茶寮」「ミツバチカレー」など、店ごとに味わいが異なり食べ比べも楽しめます。
【見どころポイント】
・トロトロ卵×チーズの絶品コンビ
・お店ごとに個性あり
【主な店舗情報】
BEAR FRUITS:https://tabelog.com/fukuoka/A4004/A400501/40003315/
関門連絡船(門司港 ⇔ 唐戸市場)
門司港と下関・唐戸市場をわずか5分で結ぶ便利な連絡船。船から見る関門橋や海峡の風景が美しく、小さな船旅気分が味わえます。便数が多く移動しやすいため、門司港と唐戸市場の“半日セット観光”に欠かせない存在です。
【見どころポイント】
・5分で海峡越え
・船上からの絶景が最高
【施設情報】
料金:大人500円
公式:https://www.kanmon-kisen.co.jp/
唐戸市場(活きいき馬関街)

下関を代表する観光市場で、鮮度抜群の海鮮をその場で味わえる人気スポット。特に金・土・日を中心に開かれる「活きいき馬関街」では、海鮮丼やにぎり寿司の屋台がずらりと並び、市場ならではの活気が楽しめます。門司港からは「関門連絡船」でわずか5分。海峡を渡るミニ船旅気分を味わいながら向かえるため、門司港レトロとセットで半日観光に組み込みやすい“最強グルメリレー”として人気です。
【見どころポイント】
・活気あふれる屋台で海鮮食べ歩き
・フグ・海鮮丼・にぎりなど種類豊富
・船で5分!海峡を渡るミニクルーズ体験
【施設情報】
住所:山口県下関市唐戸町5-50
営業時間:市場は5:00〜15:00(店舗により異なる)
公式:https://karatoichiba.com/
門司港観光でよくいただく質問Q&A
■門司港観光は何時間あれば楽しめる?
門司港レトロの主要スポットは駅周辺にコンパクトにまとまっているため、2〜3時間でも十分観光可能です。写真スポットを巡り、焼きカレーを食べるだけなら短時間でOK。ただし、旧門司税関や九州鉄道記念館、海峡ミュージアム、カフェ巡りなどを組み合わせると半日〜1日あると充実度が高まります。
■門司港観光は“半日”と“1日”どっちがいい?
・半日(3〜4時間):レトロ街並み+名物グルメ中心
・1日:下関(唐戸市場・海響館)とのセットや、夜景まで満喫
旅行スタイルや体力に合わせて選べますが、初めてなら半日+唐戸市場が満足度高めです。
■門司港は車なしでも回れる?
車なしでも完全にOK。むしろ徒歩が快適!
観光スポットはすべて徒歩5〜10分圏内で、道も平坦で歩きやすいのが魅力。船に乗って5分で唐戸市場へ行けるため、公共交通のみで十分楽しめます。
■門司港観光のおすすめモデルコースは?
– 2時間:駅前のレトロ建築+焼きカレー
– 半日:旧税関 → 跳ね橋 → 焼きカレー → 海峡ミュージアム
– 1日:門司港レトロ → 唐戸市場 → 海響館 → 夜景スポット
※本文に詳細ルートを記載済み
■門司港観光の食べ歩きで人気は?
・焼きカレー(ミツバチカレー/BEAR FRUITS)
・バナナソフト
・レトロプリン(六曜館)
・パン(PooUta など)
食べ歩きだけで半日楽しめるほどバリエーションが豊富!
■門司港の観光マップはどこで見れる?
門司港レトロ観光協会の公式サイト、または「港ハウス」内の観光案内所で無料配布されています。
この記事のまとめ
門司港レトロは、レトロ建築・海峡ビュー・名物グルメが徒歩圏内にぎゅっとまとまった観光地で、半日でもしっかり満喫できます。さらに連絡船を使えば唐戸市場とも簡単に往来でき、「レトロ散策 × 海鮮グルメ」という欲張り旅も可能。今回紹介したスポットはすべて初心者に最適な王道ルートなので、ぜひ旅のスケジュールに合わせて組み合わせてみてください。
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