バレエやオペラに詳しくなくても、一度は訪れたい憧れの場所『パリ・オペラ座』。
せっかくのパリ旅行、チャンスがあれば本場の公演を観てみたいですよね。
この記事では、実際にバレエ公演を鑑賞した経験をもとに、チケットの買い方や予約のコツ、当日の流れまでをわかりやすくご紹介します。
パリオペラ座チケットの取り方は2種類
- 公式サイト
- 旅行予約サイト
パリオペラ座のチケットの取り方は大きく2種類あります。
パリ旅行中にオペラ座でのバレエやオペラ公演を観たいと思ったら、まずはチケットの予約が必要です。
観光の合間にふらっと立ち寄るにはかなりのハードルがあるので、旅行の予定が決まったら、できるだけ早めにスケジュールをチェックしてチケットを取っておくのがベストです。
特に人気の演目や週末の夜公演は早めに売り切れてしまうこともあるので注意が必要です。
①:公式サイト

パリ・オペラ座のチケットは、公式サイト(https://www.operadeparis.fr)からオンラインで購入できます。
チケットは、公演の約6か月前から予約をすることができます。

ログイン後に、座席マップから座席を選んでいきます。
座席マップでは、座席から見える景色も表示されるのでわかりやすくなっています。
決済が完了すると、予約確認メールが届きます。
②:アクティビティ予約サイト
2つめの方法は、アクティビティ予約サイトから予約する方法です。
パリ・オペラ座のチケットは公式サイトからも予約できますが、「言語が不安」「チケットが取れない」という人には、日本語対応のアクティビティ予約サイトを使う方法もおすすめです。
実際に私も、オペラ座バレエのチケットを予約しました。
私が使ったのは、VELTRAという予約サイトで、日本語で分かりやすいだけでなく、完売していたチケットが購入できたので、利用してよかったです。
なお、VELTRAでチケットを購入する場合は、『OPTIMA席、またはファーストカテゴリー』の席になります。
手数料がかかり公式サイトで購入するより高めですが、確実にバレエを鑑賞したい方におすすめです。
パリ・オペラ座の公演スケジュールの確認方法
旅行日程が決まったら、まずは公演スケジュールが合うかチェックしてみましょう。
パリ・オペラ座には主に2つの会場があります。
- オペラ・ガルニエ(Palais Garnier):バレエ中心
- オペラ・バスティーユ(Opéra Bastille):オペラ中心
バレエを観たい人は「ガルニエ宮(Palais Garnier)」の公演スケジュールをチェックしましょう
スケジュールはパリ・オペラ座の公式サイト(https://www.operadeparis.fr)にて確認できます。
サイトはフランス語ですが、右上から英語表示にも切り替え可能です。
トップページの「Calendar」から観たい月を選ぶと、どの会場で何の演目が上演されるか一覧で表示されます。
公演タイトルをクリックすると、詳細ページで上演時間・公演日程・チケット発売日などが確認できます。
バレエの場合は、開演が19時30分~のことが多く、終演は21時半〜22時頃となっています。
パリ・オペラ座のチケットの種類

座席 | 金額 |
オーケストラ席/1階前方中央あたり | 150~220ユーロ |
バルコン席/ボックス席(中央寄り) | 100~150ユーロ |
ガレリー席(上階サイド) | 50~90ユーロ |
天井桟敷席(最上階・舞台の一部が見えないことも) | 10~40ユーロ |
パリ・オペラ座のチケットは、座席のカテゴリーによって価格が大きく異なります。
バレエ公演でも価格帯はかなり幅広く、最上のオプティマ(Optima席)は日本円にして3000円程度から約3万円くらいとなっています。
基本的に、前方中央やボックス席は高額で、舞台から遠く視界が遮られる天井席はリーズナブルに楽しめます。
建物全体の美しさ、衣装や音楽の華やかさは、どの席でも味わえるのがオペラ座のすごいところです。
憧れのオペラ座へ!当日の観劇の流れと注意点
オペラ座での観劇は、日常のパリ観光とはまた違った特別な体験。
その分、当日の流れやマナーを少し知っておくと、よりスムーズに&優雅な時間を楽しめます。
ここでは、実際に体験してわかった、当日の準備や過ごし方のポイントを紹介します。
当日の持ち物と服装について

ドレスコードはそこまで厳しくなく、セミフォーマル〜スマートカジュアル程度で問題ありません。
実際、ワンピースにジャケット、きれいめなパンツスタイルの方が多く、観光帰りの服装のまま観劇している人も見かけました。
ただ、せっかくのオペラ座なので、少しおしゃれして行くと気分が高まります。
持ち物としては:
- チケット(スマホ表示 or 印刷)
- パスポート(提示を求められることは少ないが念のため)
- 折りたたみ傘や大きな荷物はクロークに預けるのがマナー
開演前にオペラ座の館内をじっくり見たい、お土産を買いたいという方は、開演の45分前までには会場に到着しておくと安心です。
会場の入り方と座席案内
入口ではセキュリティチェックがあり、チケットを提示して入場します。
スタッフが入口に立っていて、チケットを見せればすぐに案内してもらえます。
館内に入ると、きらびやかなロビーと大理石の大階段に圧倒されます。

席までの案内は自分で行くこともできますが、係の方にチケットを見せれば席まで案内してくれます。
金メッキのプレートに書かれた座席番号と赤のベルベットのシートは高級感たっぷりで座り心地も抜群。
19世紀頃上流階級の間では、オペラ座の良い席に座る事がステータスの一つとされていたんだそうです。
また入場後にパンフレットも販売されています。
休憩時間と施設の使い方

演目によっては、途中に20分程度の休憩(intermission)があります。
その間はホワイエでシャンパンや軽食を楽しむこともできますし、トイレもこのタイミングで行っておくのがおすすめです。
ホワイエはかつて紳士淑女の集う社交の場でしたが、オペラ座では今でもこうした観劇の習慣が残っており、観客は幕間の休憩時間にフォワイエで歓談し、気分転換をします。
トイレは数が少なくかなり並ぶので、早めに済ませておくのがおすすめです。
終演後の過ごし方・注意点

終演時間は21時半〜22時頃が多く、帰りは夜道になります。
オペラ座周辺は比較的明るく人通りもあるので、そこまで危険ではありませんが、夜の移動が不安な方は、オペラ座の近くのホテルを選んでおいたり、またUberやタクシーの手配を事前にしておくと安心です。
バレエ鑑賞だけじゃもったいない!オペラ・ガルニエ館内の見どころも必見
パリ・オペラ座(オペラ・ガルニエ)は、建物自体がまるで芸術品のような美しさ。
せっかく中に入るなら、開演前や休憩中にぜひ見ておきたいスポットがあります。
まず目を引くのが、大理石で造られた「グラン・エスカリエ(大階段)」、天井まで吹き抜けになっていて、照明や装飾も息をのむほど豪華です。

ロビー奥にある「グラン・フォワイエ(大広間)」は、鏡と金箔、シャンデリアがきらめく空間でまるでヴェルサイユ宮殿の“鏡の間”のような壮麗さになっています。

そして劇場内では、マルク・シャガールが手がけた色鮮やかな天井画。
「白鳥の湖」や「魔笛」などのオペラやバレエ作品を題材に、14人の有名作曲家の作品が表現され、背景には凱旋門などのパリのランドマークも描かれています。
また、クリスタルとブロンズで造られた中央のシャンデリアは、ガルニエ自らが手がけたもので、総重量は7トン、340個もの電球が付いているんだそうです。
この巨大なシャンデリアは、オペラ座の怪人の作中でも登場していました。

オペラ座の怪人で有名な5番のボックス席も見ることができました!
中を見ることはできませんでしたが、実際に5番ボックスで鑑賞できるようで、いつか5番ボックスから鑑賞してみたいものです。
また、館内にはギフトショップもありました。

シャガールの天井画をあしらった雑貨や、オペラ座の怪人モチーフのグッズなど、ここでしか出会えないアイテムがたくさん揃っていて、お土産にぴったりなグッズがたくさん揃っていました。
パリ オペラ・ガルニエ(オペラ座)のアクセス・基本情報
住所 | l'Angle des rue Scribe et Auber 75009 Paris |
電話番号 | 08 92 89 90 90(フランス国外から: +33171252423) |
アクセス | 【地下鉄】 メトロのライン3, 7, 8の停車駅「Opéra(オペラ駅)」で下車後、徒歩3分 【RER】 RERのラインAの停車駅「Auber station(オーベール駅)」で下車後、徒歩2分 【バス】 バス路線 42, 68, 81のバスターミナル駅「Opera(オペラ)」で下車後、徒歩4分 |
この記事のまとめ
パリの歴史と芸術が詰まったオペラ座での観劇は、まさに旅のごほうびのような体験。
格式ある空間で、非日常のひとときを味わう時間は、一生の思い出になること間違いなしです。
パリ・オペラ座でのバレエ観劇は、決してハードルの高いものではありません
✔ 公演スケジュールを事前にチェック
✔ オンラインでチケットを手配(公式 or 日本語予約サイト)
✔ 当日は少しおしゃれして、余裕を持って到着
この3ステップで、誰でも気軽にあの歴史的な劇場で感動の舞台を楽しむことができます。
私自身も初めての体験でしたが、行って本当によかったと心から感じました。
バレエ好きな方はもちろん、パリ旅行をもっと特別なものにしたいという方ぜひおすすめしたいアクティビティです。