GA4で外部リンクのクリック数を確認したいと思っても、どこを見ればいいのか分からず迷ってしまうことはありませんか。
GA4では外部リンクのクリックも計測されていますが、仕組みを理解していないと「数字が取れていない」と勘違いしやすいのが実情です。
この記事では、GA4における外部リンクの考え方から、計測方法、クリック数の確認方法、分析や活用のポイントまでを、初心者の方でも実務で使えるレベルで分かりやすく解説します。
GA4の外部リンクとは？
GA4における外部リンクとは、自分のサイト以外のドメインへ向かうリンクのことを指します。
たとえば、アフィリエイト広告のリンク、外部のお問い合わせフォーム、LINEの友だち追加リンク、予約サイトやECサイトへのリンクなどは、すべて外部リンクとして扱われます。
一方で、同じドメイン内のページ移動、いわゆるサイト内リンクは外部リンクには含まれません。
GA4で外部リンクを計測する方法
GA4では、ユーザーがサイト上で行うすべての行動を「イベント」という単位で計測しています。
外部リンクのクリックも、そのイベントのひとつとして計測されます。
外部リンクのクリックを計測する方法は、大きく分けて次の2つです。
・拡張計測機能を使って計測する方法
・カスタムイベントを作成して計測する方法
拡張計測機能で外部リンクを計測する方法
拡張計測機能とは？
拡張計測機能とは、GA4の管理画面から設定できる標準の計測機能です。
この機能をONにしておくことで、外部リンクのクリックも自動で計測されます。
拡張計測機能のメリット
拡張計測機能を使うメリットは以下のとおりです。
・ONにするだけで個別の設定が不要
・過去のクリックも確認できる
・外部リンクの計測が標準で有効
拡張計測機能の確認方法
GA4にログインし、画面左下の「管理」を開きます。
「データの収集と修正」から「データストリーム」を選択し、該当するストリームをクリックします。
ストリームの詳細画面で拡張計測機能がONになっていることを確認し、歯車マークをクリックします。
その中の「離脱クリック」にチェックを入れて保存してください。
基本的には、他の拡張計測機能もすべてONにしておくのがおすすめです。
ただし、Googleタグマネージャーを併用している場合は、計測の重複に注意が必要です。
カスタムイベントを作成して計測する方法
特定の外部リンクだけを詳しく分析したい場合は、カスタムイベントとして計測する方法がおすすめです。
カスタムイベントのメリット
カスタムイベントを使うことで、特定のリンクをクリックしたユーザーの行動を詳細に分析できます。
また、外部リンクのクリックをキーイベント（コンバージョン）として設定することも可能です。
たとえば、外部のお問い合わせフォームや、成果に直結するアフィリエイトリンクなどを個別に追跡できます。
STEP1 イベントの作成を開く
GA4の管理画面を開き、「データの表示」→「イベント」→「イベントを作成」を選択します。
イベント名は、自分が分かりやすい名前で問題ありません。
キーイベントとして設定したい場合は、チェックを入れておきましょう。
STEP2 イベントの条件を設定する
イベント作成画面で、以下の条件を設定します。
1つ目の条件は
パラメータ：event_name
演算子：次と等しい
値：click
2つ目の条件は
パラメータ：link_url
演算子：次を含む
値：a8.net
この設定で、a8.netを含むすべての外部リンクを計測できます。
LINEの友だち追加を計測したい場合は、link_urlに「line」を含む条件を設定すればOKです。
外部リンクのクリック数を確認する方法
GA4で外部リンクのクリック数を確認する方法は、次の2つがあります。
・レポートで確認する方法
・探索で確認する方法
レポートで確認する方法
すべての外部リンクを確認する
GA4のレポート画面から「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を開きます。
指標を「イベント数」に切り替え、「click」を選択すると、ページごとのクリック数を確認できます。
ページの表示回数と合わせて見ることで、クリックされやすいページを把握できます。
特定の外部リンクを確認する
カスタムイベントとして設定した外部リンクは、キーイベントとして表示されます。
ページとスクリーンレポートで対象のキーイベントを選択すると、ページ別のクリック数を確認できます。
探索で確認する方法
探索を使うと、どのページから、どの外部リンクが、何回クリックされたのかを表形式で分析できます。
空白の探索を作成し、イベントセグメントで「click」を指定します。
ディメンションに「ページタイトル」と「リンク先URL」、指標に「イベント数」を設定すると、ページごとの外部リンククリック数を一覧で確認できます。
スポンサーリンクやアフィリエイトのクリック数をga4で見る方法
ga4の外部リンククリックは、スポンサーリンクやアフィリエイトの効果測定にも活用できます。
スポンサーごとにクリック数を分けて見る方法
探索レポートでlink_domainやlink_urlを使えば、スポンサー別にクリック数を確認できます。
複数の広告を扱っているサイトでは、必須の分析方法です。
特定URLだけを計測する方法
Googleタグマネージャーを使えば、特定のURLだけを条件にしてイベントを送信できます。
成果に直結するリンクは、個別に計測しておくのがおすすめです。
広告効果測定に活かす考え方
クリック数が多くても、成果が出ているとは限りません。
クリック後の行動やコンバージョンと合わせて分析することで、広告の本当の効果が見えてきます。
ga4の外部リンククリック数を分析・活用する方法
クリック数が多いリンクの見つけ方
探索レポートでイベント数を並び替えると、よくクリックされているリンクがすぐに分かります。
リンクの位置や文言を分析することで、改善のヒントを得られます。
コンバージョン改善への活かし方
クリックされないリンクは、ユーザーに価値が伝わっていない可能性があります。
文言や配置を見直し、クリック数の変化で改善効果を検証します。
SEO・MEO施策との連携
SEO記事やMEO投稿から、どの外部リンクがクリックされているのかを把握することで、集客と成果の関係が明確になります。
ga4で外部リンククリックを確認する際の注意点
クリック数＝成果ではない理由
興味本位のクリックや誤クリックも含まれるため、数値だけで成果を判断しないことが重要です。
数値を見るときの落とし穴
同じユーザーが複数回クリックすると、イベント数は増えます。
ユーザー数やセッション数と合わせて確認しましょう。
クライアントへの報告時のポイント
クリック数の意味を言語化し、背景とセットで説明することで、クライアントからの信頼につながります。
ga4外部リンククリック数に関するよくある質問
外部リンクと内部リンクの違い
外部リンクは別ドメインへのリンク、内部リンクは同一ドメイン内のページ移動です。
特定ページだけ計測できる？
Googleタグマネージャーを使えば可能です。
ga4だけで完結できる？
基本的な確認は可能ですが、正確な分析にはタグマネージャー併用がおすすめです。
この記事のまとめ
GA4では、外部リンクのクリック数は自動で計測されています。
拡張計測機能と探索を使えば、リンクごとのクリック状況を簡単に確認できます。
さらにカスタムイベントを活用することで、成果につながるリンクを詳しく分析できます。
GA4の外部リンクデータを活かし、記事改善や広告効果測定につなげていきましょう。
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