コラム

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の投稿が拒否される理由と解決策を徹底解説

googleマイビジネス 投稿 拒否

「投稿内容に問題があります」「投稿が承認されませんでした」といった通知を受けて困っていませんか?

Googleビジネスプロフィールの投稿機能は集客において重要な役割を果たしますが、時として予期せぬ拒否に直面することがあります。本記事では、投稿拒否の背景にある要因を分析し、効果的な解決方法をお伝えします。

なぜGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の投稿が拒否されるのか?

Googleビジネスプロフィールの投稿拒否には、明確な理由と背景があります。多くの事業者が「なぜ拒否されたのか分からない」と困惑しますが、実はGoogleの品質管理システムには一定のルールと基準が存在しています。

投稿拒否の根本的な要因を理解することで、今後の投稿戦略を大幅に改善できます。また、拒否される投稿には共通的なパターンがあるため、これらを事前に把握しておくことで無駄な作業時間を削減し、効率的な集客活動が可能になります。

システムによる自動審査の厳格化

近年、Googleは投稿コンテンツの品質向上を目的として、AIによる自動審査システムを強化しています。このシステムは膨大な投稿を瞬時に分析し、ポリシーに抵触する可能性のあるコンテンツを検出します。

(引用:ビジネスプロフィールの投稿に関するコンテンツ ポリシー

主な拒否要因の分類

投稿拒否の原因は大きく3つのカテゴリに分けることができます。それぞれの特徴を理解することで、事前に問題を回避し、承認率の高い投稿作成が可能になります。

1. コンテンツの関連性不足

  • ビジネス内容と無関係な話題
  • 業界特性に合わない表現や画像
  • ターゲット顧客にとって価値のない情報

Googleは投稿がビジネスの本質と一致しているかを重視します。例えば、美容院が政治的な話題を投稿したり、レストランが金融商品について語ったりすると、ユーザーにとって有益でないと判断され拒否される可能性が高くなります。ビジネスの専門性を活かした、顧客が求める情報に特化することが重要です。

2. 表現・用語の問題

  • 過度な感情表現や誇張
  • 競合他社への言及
  • 医療・法律関連の断定的表現

言葉選びは投稿承認の重要な要素です。「絶対に痩せる」「100%効果あり」といった誇大表現や、他社を批判するような内容は即座に拒否対象となります。また、医療効果や法律相談に関わる断定的な表現も避けるべきです。客観的で控えめな表現を心がけることで、承認率を大幅に向上させることができます。

3. 技術的な問題

  • 画像解像度の不適合
  • 動画フォーマットの非対応
  • テキスト構造の不備

技術仕様を満たさない投稿は自動的に拒否されます。画像は最低720×720ピクセル以上、動画は対応フォーマット(MP4、MOV等)である必要があります。また、過度な改行や特殊文字の多用、文字化けなども拒否要因となります。投稿前に基本的な技術要件を確認することで、無駄な拒否を防ぐことができます。

よくある拒否パターンと具体的な解決法

実際の投稿拒否事例を分析すると、特定のパターンが繰り返し発生していることが分かります。ここでは頻出する3つのパターンを取り上げ、それぞれに対する効果的な解決策をご紹介します。

パターン1:画像・動画関連の拒否

問題となりやすい要素:

  • 人物の顔が明確に映っている写真
  • 著作権のある音楽を使用した動画
  • 過度に加工された画像

解決策:

  • 人物写真は事前に許可を取得、または後ろ姿や手元のみを撮影
  • BGMは著作権フリー素材を使用
  • 自然な色調で、過度なフィルターは避ける

ビジュアルコンテンツは投稿の魅力を高める重要な要素ですが、同時に拒否される原因としても最も多い項目です。著作権や品質基準を満たさない画像・動画は即座に拒否対象となります。

パターン2:テキスト内容の拒否

NGとなる表現例:

  • 「絶対に」「必ず」といった断定表現
  • 「最高」「No.1」などの最上級表現(根拠なし)
  • 他店との直接的な比較

推奨される表現に変更:

  • 「多くのお客様にご好評いただいている」
  • 「当店おすすめの」
  • 「お客様の声では」

投稿文の表現や用語選びは、画像以上に細かくチェックされる項目です。一見問題ないように思える文章でも、特定の表現が原因で拒否されるケースが頻発しています。

パターン3:連絡先情報の記載

多くの方が見落としがちですが、投稿本文に電話番号やメールアドレスを記載すると拒否される場合があります。

多くの方が見落としがちですが、投稿本文に電話番号やメールアドレスを記載すると拒否される場合があります。

対処法:

  • 連絡先はプロフィール情報で管理
  • 投稿では「詳しくはお電話で」程度に留める
  • CTAボタン機能を活用

拒否された投稿への対応手順

投稿が拒否されても焦る必要はありません。適切な手順で対応することで、問題を特定し改善することができます。以下の3ステップで系統的にアプローチしましょう。

STEP1:冷静な現状分析

拒否通知を受けても慌てる必要はありません。まず以下を確認しましょう:

  • 拒否された投稿の内容を保存
  • 同時期に承認された投稿との違いを比較
  • 最近のポリシー変更をチェック

STEP2:問題箇所の特定

システムは具体的な拒否理由を教えてくれないため、以下の方法で原因を探ります:

  1. 要素別の検証
    • テキストのみで再投稿
    • 画像のみで再投稿
    • 組み合わせて段階的に検証
  2. 類似投稿の参考
    • 同業他社の承認済み投稿を研究
    • 自店舗の過去の承認投稿を分析

STEP3:改善と再投稿

問題が特定できたら、以下のポイントで改善します:

  • 簡潔で明確な表現に変更
  • 業界に適した専門用語の使用
  • 視覚的に魅力的だが控えめな画像選択

投稿拒否を防ぐための事前対策

「予防は治療に勝る」という言葉通り、投稿拒否への最も効果的な対策は事前の予防です。投稿前の簡単なチェックで拒否率を大幅に削減できます。

投稿前チェックリスト

投稿する前に以下の項目を確認することで、拒否率を大幅に下げることができます:

テキスト内容

  • ビジネスに直接関連する内容か
  • 誇張表現や断定的表現を避けているか
  • 連絡先情報を投稿本文に含めていないか
  • 適切な敬語・丁寧語を使用しているか

画像・動画

  • 解像度は適切か(推奨:720×720px以上)
  • 人物の許可は取得済みか
  • 著作権に問題はないか
  • 過度な加工をしていないか

全体構成

  • 情報量は適切か(長すぎず短すぎず)
  • 改行や空白の使い方は自然か
  • ハッシュタグの使用は適度か

業種別の注意点

飲食店の場合:

  • アルコール関連の投稿は慎重に
  • 食材の産地表示は正確に
  • 衛生面への配慮を表現に含める

美容・健康関連の場合:

  • 効果の断言は避ける
  • ビフォーアフター写真は控えめに
  • 薬事法に抵触しない表現を心がける

小売業の場合:

  • 価格表示は正確に
  • セール情報は期限を明記
  • 在庫状況は最新情報を

投稿機能を最大限活用するコツ

承認されやすい投稿の特徴

成功している店舗の投稿には共通点があります:

  1. ストーリー性のある内容
    • 商品やサービスの背景
    • スタッフの想い
    • お客様との交流
  2. 季節性・時事性の活用
    • 季節限定メニュー
    • イベント情報
    • 地域の話題
  3. 視覚的な魅力
    • 自然光での撮影
    • 構図への配慮
    • 統一感のある色調

投稿頻度と配信タイミング

推奨頻度:

  • 週1〜2回程度
  • 特別なイベント時は追加投稿OK
  • 過度な連投は避ける

効果的なタイミング:

  • 平日:11:00〜13:00、18:00〜20:00
  • 休日:10:00〜12:00、15:00〜17:00
  • 業種によってピーク時間を調整

この記事のまとめ

Googleビジネスプロフィールの投稿拒否は、適切な対策により予防・解決できます。重要なのは以下の3点です:

  1. ポリシーの理解と遵守
  2. 継続的な分析と改善
  3. お客様目線での価値ある情報提供

投稿機能を効果的に活用することで、検索結果での表示順位向上、来店促進、ブランド認知度向上といった成果が期待できます。

拒否を恐れず、お客様にとって価値のある情報発信を心がけて、着実に集客効果を高めていきましょう。

  • この記事を書いた人

菅野すみえ/合同会社カイトリップ代表

売上が落ちたどん底店舗を、大型商業施設で売上2位、サービスランキング1位まで回復させた。店舗の素晴らしさを多くの人に知ってもらうための集客コンテンツマーケティングのプロ。 航空会社で客室乗務員、飲食店の店長として勤務後、SEOとMEOの知識を習得し、自身のブログを月300万PVまで成長させた。

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