飛行機のシニア割引は、満60歳以上または満65歳以上の方が利用できる国内線の割引運賃です。
2026年現在、国内航空会社ではJAL・ANA・スカイマーク・AIRDO・ソラシドエア・スターフライヤーで用意されています。
ただし、航空会社によって予約できる時期や会員登録の有無が異なりますが。料金だけでなく、空港までの移動、搭乗口までの距離なども含めてお得かどうか見極めることがポイントです!
この記事では、元CAで旅行の国家資格をもつ運営者が、飛行機のシニア割引を分かりやすく比較します。
目次
飛行機のシニア割引とは?
飛行機のシニア割引とは、一定の年齢以上の方を対象に、国内線の航空券を通常運賃より安く販売する制度です。
主な対象年齢は、次の2つです。
- スカイマーク:満60歳以上
- その他の主な航空会社:満65歳以上
JAL・ANA・AIRDOは、基本的に搭乗日当日から予約する運賃です。
一方、スカイマークは搭乗日前日から、ソラシドエアとスターフライヤーは会社が指定する発売日から予約できます。
そのため、「どの航空会社が一番安いか」だけでなく、いつから予約できるかが重要です。
飛行機のシニア割引一覧
2026年7月現在、国内線で利用できる主なシニア向け運賃は、次のとおりです。
| 航空会社 | 運賃名 | 対象年齢 | 予約開始 | 会員登録 |
|---|---|---|---|---|
| JAL | 当日シニア割引 | 満65歳以上 | 搭乗日当日0時 | JMB会員など |
| ANA | シニア | 65歳以上 | 搭乗日当日0時 | ANAマイレージクラブ会員 |
| スカイマーク | シニアメイト1 | 満60歳以上 | 搭乗日前日7時 | 不要 |
| AIRDO | DOシニア65 | 満65歳以上 | 搭乗日当日0時 | WEB予約はMy AIRDO会員 |
| ソラシドエア | 予約ができるシニア割 | 満65歳以上 | 会社が指定する発売日 | 不要 |
| スターフライヤー | スターシニア | 満65歳以上 | 会社が指定する発売日 | 不要 |
JALの「当日シニア割引」は、満65歳以上のJALカード会員、または生年月日の確認を済ませたJMB会員が対象です。搭乗日当日の0時から出発20分前まで予約できます。
ANAは2026年5月19日以降、従来の「スマートシニア空割」から名称を変更し、「シニア」運賃を販売しています。65歳以上のANAマイレージクラブ会員が、搭乗日当日の0時から予約できます。
スカイマークの「シニアメイト1」は満60歳以上が対象で、公式サイトでは搭乗日前日の午前7時から予約可能です。
結論|どの航空会社のシニア割引がおすすめ?
利用する方の状況によって、おすすめの航空会社は異なります。
| 利用する方 | おすすめ |
|---|---|
| 60~64歳の方 | スカイマーク |
| 前日に予約したい方 | スカイマーク |
| 数週間・数か月前に予約したい方 | ソラシドエア、スターフライヤー |
| 全国各地へ行きたい方 | JAL、ANA |
| 北海道へ行きたい方 | AIRDO |
| 九州・沖縄方面へ行きたい方 | ソラシドエア |
| 福岡・北九州・山口宇部方面へ行きたい方 | スターフライヤー |
| 当日の空席を見て旅行したい方 | JAL、ANA、AIRDO |
最も使いやすいのは、満60歳以上で前日から予約できるスカイマークです。
一方、旅行日が早く決まっている場合は、路線にもよりますが事前予約できるソラシドエアやスターフライヤーが安心です。
JAL「当日シニア割引」
JALの「当日シニア割引」は、満65歳以上の方が搭乗日当日に利用できる国内線運賃です。
JALの当日シニア割引の利用条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 満65歳以上 |
| 予約開始 | 搭乗日当日0時 |
| 予約期限 | 出発時刻の20分前まで |
| 会員条件 | JALカード会員またはJMB会員 |
| WEB予約 | 可能 |
| 予約変更 | 不可 |
| 対象路線 | JALグループ国内線 |
| 普通席のマイル積算率 | 50% |
WEBサイトから予約する場合は、JMBのお客さま情報へ生年月日を登録しておく必要があります。
初めて利用する方は、旅行当日ではなく、事前に登録を済ませておきましょう。
JALでは普通席だけでなく、クラスJとファーストクラスも当日シニア割引で予約できます。マイル積算率は普通席50%、クラスJ60%、ファーストクラス100%です。
JALのシニア割引がおすすめの方
- 全国各地へ行きたい方
- 離島路線も利用したい方
- クラスJやファーストクラスに乗りたい方
- JALマイルをためている方
- 当日に空席を見て出かけたい方
ただし、当日シニア割引は予約変更ができません。
搭乗する便が決まってから購入しましょう。
ANA「シニア」運賃
ANAの「シニア」は、65歳以上のANAマイレージクラブ会員が利用できる当日限定運賃です。
以前は「スマートシニア空割」という名称でしたが、2026年5月19日搭乗分から「シニア」へ変更されています。
ANAのシニア運賃の利用条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 65歳以上 |
| 予約開始 | 搭乗日当日0時 |
| 会員条件 | ANAマイレージクラブ会員 |
| WEB予約 | 可能 |
| 予約変更 | 不可 |
| 年齢確認 | 公的書類を求められる場合あり |
| ファーストクラスへの変更 | 当日空席があれば追加料金で可能 |
ANAマイレージクラブへの入会は事前に済ませる必要があります。
搭乗当日に空港カウンターで入会して、そのままシニア運賃を利用することはできません。
ANAのシニア運賃がおすすめの方
- ANAの国内線ネットワークを利用したい方
- ANAマイルをためている方
- 当日に旅行先を決めたい方
- 空席があれば上位クラスも検討したい方
ANAのシニア運賃は片道単位での予約となります。
帰りも利用する場合は、復路搭乗日の当日0時以降に、改めて予約します。
スカイマーク「シニアメイト1」
スカイマークの「シニアメイト1」は、満60歳以上から利用できる割引運賃です。
ほかの主要航空会社より対象年齢が低く、搭乗日前日から予約できる点が大きな特徴です。
シニアメイト1の利用条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 満60歳以上 |
| WEB予約開始 | 搭乗日前日の午前7時 |
| 予約センター | 搭乗日前日の午前8時 |
| 会員登録 | 不要 |
| 予約変更 | 不可 |
| 販売座席数 | 席数限定 |
| 年齢確認 | 公的書類の提示が必須 |
シニアメイト1は、販売開始時の残席によっては設定されないことがあります。
普通運賃に空席があっても、シニアメイト1の枠が売り切れている場合があります。
シニアメイト1がおすすめの方
- 60~64歳の方
- 会員登録をせずに利用したい方
- 搭乗日前日に航空券を確保したい方
- 羽田から札幌・福岡・鹿児島・那覇などへ行きたい方
- 急な帰省や旅行で利用したい方
取消時には、1名・1区間につき500円の払戻手数料に加え、出発時刻までなら5,000円の取消手数料がかかります。出発時刻以降は払い戻しできません。
AIRDO「DOシニア65」
AIRDOの「DOシニア65」は、満65歳以上の方を対象にした北海道路線の当日運賃です。
北海道と東京・札幌・旭川・函館・帯広・釧路・女満別などを結ぶ路線を利用したい方に向いています。
DOシニア65の利用条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 満65歳以上 |
| 予約開始 | 搭乗日当日0時 |
| WEB予約 | 生年月日確認済みのMy AIRDO会員 |
| 会員登録なし | 当日空港カウンターで購入 |
| 予約変更 | 不可 |
| 販売座席数 | 席数限定 |
| 予約センター | 取扱いなし |
WEBサイトから予約するには、My AIRDOへの入会と、生年月日の確認登録が必要です。
My AIRDOに入会しない場合は、搭乗日当日に空港カウンターで年齢確認書類を提示して購入できます。
DOシニア65がおすすめの方
- 北海道旅行をしたい方
- 北海道への帰省で利用したい方
- AIRDOの対象路線がある地域に住んでいる方
- 当日に空席を確認して予約したい方
AIRDOの公式サイトでは、DOシニア65は満65歳以上のMy AIRDO会員向けの当日予約運賃として案内されています。
ソラシドエア「予約ができるシニア割」
ソラシドエアでは、満65歳以上の方を対象に「予約ができるシニア割」を販売しています。
2026年5月18日までは「65歳からのシニア割」という名称でしたが、2026年5月19日以降は「予約ができるシニア割」に変更されました。
予約ができるシニア割の利用条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 満65歳以上 |
| 予約開始 | 会社が指定する発売日 |
| 予約期限 | 搭乗日当日まで |
| 会員登録 | 不要 |
| 予約変更 | 不可 |
| 年齢確認 | 購入時・搭乗手続き時に必要 |
| 販売座席数 | 席数限定 |
JALやANAと異なり、搭乗日当日まで待たずに予約できる点がメリットです。
予約後の購入期限は、原則として72時間以内、または便出発時刻の20分前のいずれか早い時刻です。出発24時間前以降に予約した場合は、すぐに購入する必要があります。
ソラシドエアがおすすめの方
- 九州・沖縄方面へ旅行する方
- 旅行日が早く決まっている方
- 当日まで待たずに航空券を確保したい方
- 会員登録をせずにシニア割を利用したい方
ただし、購入後の取消手数料は、取り消す時期によって運賃の40~100%となります。
予定が確定してから購入しましょう。
スターフライヤー「スターシニア」
スターフライヤーの「スターシニア」は、満65歳以上の方が利用できる割引運賃です。
会社が指定する発売日から予約できるため、早めに旅行の計画を立てられます。
スターシニアの主な特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 満65歳以上 |
| 予約開始 | 会社が指定する発売日 |
| 予約期限 | 搭乗日当日まで |
| 会員登録 | 不要 |
| 予約変更 | 原則不可 |
| マイル積算 | 対象 |
| 主な路線 | 羽田-福岡・北九州・関西・山口宇部など |
2026年の運賃例では、羽田-福岡・北九州が通常期21,230円、羽田-関西が通常期12,540円、羽田-山口宇部が通常期18,150円と案内されています。別途、対象空港の旅客施設使用料がかかります。
スターシニアがおすすめの方
- 福岡・北九州・山口宇部方面へ旅行する方
- 早めに航空券を確保したい方
- ゆったりした座席で移動したい方
- 当日まで待つのが不安な方
スターシニアは満65歳以上の方が利用できる運賃です。
飛行機のシニア割引は本当に半額以下になる?
シニア割引が普通運賃の半額以下になる路線もありますが、すべての便で半額以下になるわけではありません。
航空運賃は、路線・時期・購入日・空席状況によって異なります。
また、比較対象を普通運賃にすると割引率が大きく見えても、早期購入運賃やタイムセールのほうが安いことがあります。
例えば、2026年のJAL「当日シニア割引」は、羽田-新千歳・福岡・那覇で、期間により片道17,050円または20,130円です。羽田-伊丹は10,010円または11,000円と案内されています。
そのため、「シニア割は何%安いか」ではなく、予約時に表示される次の運賃を比較してください。
- シニア割引
- 早期購入型の割引運賃
- タイムセール
- 株主優待割引
- LCCの運賃
- 航空券とホテルのセット料金
飛行機のシニア割引を選ぶ3つのポイント
1.旅行が決まった時期で選ぶ
早く旅行日が決まっている場合は、ソラシドエアやスターフライヤーを検討しましょう。
JAL・ANA・AIRDOは当日予約、スカイマークは前日予約が基本です。
| 旅行が決まった時期 | 比較したい運賃 |
|---|---|
| 数週間~数か月前 | ソラシドエア、スターフライヤー、各社の早期割引 |
| 搭乗日前日 | スカイマーク |
| 搭乗日当日 | JAL、ANA、AIRDO、スカイマーク |
| 日程を変更する可能性あり | 変更可能な通常・割引運賃 |
2.シニア割以外の運賃も比較する
シニア割引が必ず最安値になるとは限りません。
早く予定が決まっている場合は、各航空会社の早期購入運賃やセールのほうが安いことがあります。
特にJAL・ANA・AIRDOのシニア割を待つ場合、前日まで航空券を確保できないリスクがあります。
旅行日を変更できない場合は、シニア割を待たずに、早めに購入するほうが安心です。
3.利用空港と移動距離も確認する
航空券が安くても、空港までの交通費や移動時間が増える場合があります。
比較するときは、次の費用も含めましょう。
- 自宅から空港までの交通費
- 到着空港から目的地までの交通費
- 荷物を預ける料金
- 座席指定料金
- 早朝便を利用する場合の前泊費
- 空港内を歩く距離
シニア世代の場合は、料金だけでなく、移動の負担や乗り継ぎのしやすさも重要です。
飛行機のシニア割引を利用するときの注意点
年齢確認書類を持参する
シニア割引を利用するときは、生年月日を確認できる公的書類を用意しましょう。
主な書類は次のとおりです。
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- パスポート
- 資格確認書
- 生年月日が記載された公的書類
航空会社によっては、会員情報への事前登録も必要です。
スマートフォンで撮影した画像ではなく、有効な書類そのものを持参するのが安心です。
座席数には限りがある
シニア割引は、飛行機に空席があれば必ず購入できるわけではありません。
シニア割引用の販売座席数が限られているため、普通運賃に空席があっても、シニア運賃が売り切れている場合があります。
予約変更できない運賃が多い
今回紹介したシニア向け運賃は、基本的に購入後の便変更ができません。
予定を変更する場合は、一度取り消して航空券を買い直す必要があり、取消手数料がかかることがあります。
夫婦でも対象年齢が異なることがある
同行者が対象年齢未満の場合、その方にはシニア割引が適用されません。
例えば、62歳と59歳の夫婦では、スカイマークのシニアメイト1を利用できるのは62歳の方だけです。
夫婦で別の運賃を購入すると、座席が離れる可能性があるため、座席指定も確認しましょう。
飛行機のシニア割引に関するよくある質問
飛行機のシニア割引は何歳から使えますか?
スカイマークは満60歳以上、JAL・ANA・AIRDO・ソラシドエア・スターフライヤーは満65歳以上が対象です。
65歳以上なら飛行機は必ず安くなりますか?
すべての航空会社や便で安くなるわけではありません。
シニア割引の設定がない航空会社もあり、対象便でも販売座席数が限られます。
ピーチやジェットスターにシニア割はありますか?
2026年7月現在、ピーチとジェットスターには、年齢を条件にした通常のシニア割引運賃はありません。
早期予約やセールなどを利用して料金を抑えます。
JALとANAのシニア割は当日しか予約できませんか?
はい。JALの「当日シニア割引」とANAの「シニア」は、搭乗日当日の0時から予約できます。
前日から予約できるシニア割はありますか?
スカイマークの「シニアメイト1」は、公式サイトで搭乗日前日の午前7時から予約できます。
早く予約できるシニア割はありますか?
ソラシドエアの「予約ができるシニア割」とスターフライヤーの「スターシニア」は、会社が指定する発売日から予約できます。
飛行機のシニア割引は電話でも予約できますか?
航空会社によって異なります。
電話予約に対応していない運賃もあるため、公式サイトからの予約が確実です。特に当日・前日限定運賃は販売座席数が限られるため、WEBで早めに空席を確認しましょう。
シニア割引は往復で予約できますか?
往路・復路とも条件を満たせば利用できます。
ただし、当日限定運賃は、それぞれの搭乗日になってから別々に予約する必要があります。
まとめ|飛行機のシニア割引は予約できる時期で選ぶ
飛行機のシニア割引は、スカイマークが満60歳以上、JAL・ANAなどは満65歳以上が対象です。
当日予約ならJAL・ANA・AIRDO、前日予約ならスカイマーク、早めに予約するならソラシドエアやスターフライヤーを比較しましょう。
シニア割が必ず最安とは限らないため、早期割引やセールも確認してから予約するのがおすすめです。